【07/31】Interventional Radiology (IVR) 論文ピックアップ

- 凍結肩の経動脈塞栓術における滑膜血管新生の検出:非選択的動脈内CT血管造影(IA-CTA)と選択的デジタルサブトラクション血管造影(DSA)の比較
- 原発性アルドステロン症に対する両側超選択的副腎動脈塞栓術:臨床的有効性と安全性の比較評価
- 子宮腺筋症における子宮動脈塞栓術(UAE)の臨床成績:子宮筋腫または卵巣子宮内膜症の合併有無による比較研究
- 凍結肩に対する経動脈塞栓術(TAE)では滑膜血管新生の正確な同定が重要だが、従来のDSAでは検出が困難な場合がある。
- 本研究では、IA-CTAとDSAの診断精度を比較検討した結果、IA-CTAの方がAUC値および感度において有意に優れていた。
- IA-CTAは読影者間の一致度も高く、DSAと比較してより信頼性の高い血管新生の描出が可能であることが示された。
- ハイブリッドアンギオCT室を活用したIA-CTAは、より精密な塞栓術を支援し、治療成績の向上に寄与する可能性がある。

この研究は、血管塞栓術における画像診断の精度向上を実証しており、今後は凍結肩に対するTAEの標準的プロトコルとしてIA-CTAの導入が進むことが期待されます。
- 日本医学放射線学会・日本インターベンショナルラジオロジー学会 血管内治療(IVR)ガイドライン
- 日本整形外科学会・日本肩関節学会 凍結肩診療ガイドライン
| 著者 | Liao Wei-Chen, Huang Hao-Yu, Chen Yu-Hsin, Huang Han-Bin, Liaw Wen-Jinn, Hsu Yi-Chih |
|---|---|
| 所属 | Department of Radiology, Tri-Service General Hospital, National Defense Medical University, No. 325, Sec. 2, Cheng-Kung Rd, Neihu, Taipei, 114, Taiwan. |
| 雑誌 / 年 | Cardiovasc Intervent Radiol (2026) |
| リンク | PMID: 42527615 | DOI: 10.1007/s00270-026-04533-0 | 11865901 (全文) |
- 原発性アルドステロン症患者30名(片側性16名、両側性14名)を対象に、超選択的副腎動脈塞栓術の治療効果を前向きコホート研究で比較した。
- 術後6ヶ月時点で、両側性原発性アルドステロン症群においても、臨床的成功率85.7%、生化学的成功率92.9%という高い成績が確認された。
- 両側治療群では血清ナトリウム値の低下や微量アルブミン尿の改善が見られ、両群ともにBMIの有意な減少が認められた。
- 追跡期間中、手技に関連する合併症は報告されず、本術式の安全性と有効性が示唆された。

従来は薬物療法が中心だった両側性原発性アルドステロン症に対し、副腎温存を図りつつ塞栓術で血圧や代謝を改善できる可能性を示した画期的な知見です。今後は大規模な検証研究を経て、標準治療の選択肢を広げる重要な礎となるでしょう。
- 原発性アルドステロン症診療ガイドライン(日本内分泌学会・日本高血圧学会)
| 著者 | Cao Dongliang, Zhang Xiaochun, Tang Bo, Zeng Huajun, He Min, Lei Sha |
|---|---|
| 所属 | Department of Cardiovascular Medicine, The Third Hospital of Mianyang, Sichuan Mental Health Center, China. |
| 雑誌 / 年 | J Int Med Res (2026) |
| リンク | PMID: 42530897 | DOI: 10.1177/03000605261471347 |
- 子宮腺筋症(AM)に対するUAEは、症状軽減とQOL改善において全体で約79%の有効率を示した。
- 単純なAMおよび子宮筋腫(UF)を合併した症例では、UAEによる良好な治療効果が得られた。
- 一方、卵巣子宮内膜症(OE)を合併する症例では、他の群に比べて臨床的有効率が有意に低く、再発や治療失敗のリスクが高い。
- 術後のQOL改善や症状緩和の度合いは、合併疾患の有無により臨床成績が異なることが明らかになった。

卵巣子宮内膜症を合併する腺筋症例ではUAE単独では不十分な可能性があり、今後は術前の合併症評価に基づく個別化治療の確立と、他の治療法との併用検討が重要です。
- 産婦人科診療ガイドライン ―婦人科外来編
- 卵巣がん・卵管がん・腹膜がん治療ガイドライン
| 著者 | Tian Zuofu, Liu Hao, Xiao Chengjiang, Ouyang Zhenbo, Wu Yunfan, Wei Wenjiang |
|---|---|
| 所属 | Interventional Vascular Department, The Affiliated Guangdong Second Provincial General Hospital of Jinan University, 510317 Guangzhou, Guangdong, China. |
| 雑誌 / 年 | Br J Hosp Med (Lond) (2026) |
| リンク | PMID: 42528443 | DOI: 10.31083/BJHM56147 |














.jpg)