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RADIOLOGIC TECHNOLOGIST EXAM PRESS

主任者法令ドリル

― 第1種放射線取扱主任者 試験対策 一問入魂 ―
2026年7月23日 第31号 / 法定記録の保存年限 所要 約4分 放射線技師ラボ
記録管理の要点

法定記録の保存年限と実務

放射線業務に関する記録は、法令で定められた期間保存する義務があります。
ドリルに挑むLINA
本連載のナビゲーター/放射線技師1年目・LINA。読者代表として1問に挑戦。先輩のYUNが条文の一次ソースで「ひっかけ」を解説します。

放射線業務に携わる皆さん、日々の業務記録は単なる事務作業ではありません。これらは施設の安全管理と、業務従事者の健康管理を証明する重要な証拠となります。法令で定められた適切な期間、正確に記録し保存する義務があることを常に意識してください。

特に、健康診断の結果や被ばく線量に関する記録は、従事者の長期的な健康状態を把握するために極めて重要です。保存期間を誤ると、将来的な問題発生時に十分な対応ができないだけでなく、法令違反にもつながります。今日の問題で重要ポイントを確認しましょう。

使い方:選択肢をタップすると、その場で正誤判定が出ます。答えを選んでから、下の徹底解説を読み進めてください。

本日の一問

法令(電離則)

電離放射線障害防止規則に基づき、事業者が作成する電離放射線健康診断個人票の保存年限として正しいものはどれでしょうか。

ANSWER
電離則の規定を確認しましょう。

健康診断個人票の特例

電離放射線障害防止規則第57条において、事業者は電離放射線健康診断個人票を30年間保存しなければならないと定められています。

ただし、労働者の退職後5年を経過した際に、厚生労働大臣が指定する機関に引き渡すことで、その後の保存義務はなくなります。この30年という期間は、他の多くの記録保存期間と比べて長いため、特に注意が必要です。

法定記録の保存年限
電離則の健康診断個人票 → 30年保存
RI規制法上の被ばく線量・点検測定記録 → 5年保存

なぜ他の選択肢は誤りなのか

それでは、他の選択肢がなぜ誤りなのかを見ていきましょう。

他の記録と混同 期間短縮

3年という保存年限は、放射性同位元素等の規制に関する法律における放射性同位元素の使用・受払・廃棄記録や、線源取出返納の記録に適用される期間です。健康診断個人票には該当しません。

一般的な期間 期間短縮

5年という保存年限は、放射性同位元素等の規制に関する法律における被ばく線量、点検・測定記録、定期検査記録、放射線管理状況報告書などに適用される期間です。健康診断個人票はより長期の保存が義務付けられています。

誤った数値 該当なし

10年という保存年限は、電離放射線障害防止規則においても、放射性同位元素等の規制に関する法律においても、健康診断個人票の法定保存期間として定められていません。誤った数値です。

⚠ 受験生が陥る罠

放射線業務に関する記録の保存年限は、法律や記録の種類によって細かく定められており、混同しやすいポイントです。特に長期にわたる健康管理が求められる健康診断個人票の保存期間は、正確に覚えておく必要があります。

YUN
YUN ─ 先輩・第1種主任者

リナさん、電離放射線健康診断個人票の30年保存は、従事者の健康を長期にわたり守るための重要なルールなんですよ。他の記録とは期間が大きく違うので、しっかり区別して覚えておきましょう。

LINA
LINA ─ 読者代表・技師1年目

い、先輩!RI規制法上の記録と電離則の記録で保存期間が異なること、特に健康診断個人票が30年と長いのは盲点でした。現場で実際に記録を管理する際にも、種類ごとに気をつけたいと思います。

ひと目でわかる ─ 法定記録の保存年限

📌 この1問で押さえる急所

電離放射線健康診断個人票は、電離放射線障害防止規則第57条により30年間の保存義務がある。

解説委員のコラム ─ 出題者の視点

この保存年限は、従事者が退職した後も、健康に影響が出た場合に過去の被ばく状況を検証できるよう、事業者が長期にわたる責任を負うことを示しています。主任者として、記録管理の重要性を組織全体で共有することが不可欠です。

電離放射線障害防止規則 第57条
切り取り保存 ─ 暗記カード
  • 電離放射線健康診断個人票は、電離放射線障害防止規則に基づき30年間保存する義務がある。
  • これは、他の多くの放射線業務関連記録(3年または5年)と比べて特に長い期間である。
  • 退職後5年経過後に厚生労働大臣が指定する機関に引き渡すことで、事業者の保存義務はなくなる。
  • 記録の保存期間は法令により細かく定められており、正確な知識が必要となる。
NEXT ─ 次回 予告
特定RI防護の対象とセキュリティ
放射性同位元素の中には、その危険性からテロ対策上の防護措置が義務付けられている「特定放射性同位元素」があります。次回は、その対象となるRIの種類や数量、そして施設に求められる具体的なセキュリティ対策について掘り下げます。
← 前回の問題第30号|リニアック放射化物の規制区分
📚 試験全体の戦略も立てよう
配点・合格基準・学習時間の全体設計は 主任者試験 完全攻略ガイド へ。

参考文献・典拠

[1] 電離放射線障害防止規則 第57条

ABOUT ME
ゆん
技師歴15年。副業歴5年。投資歴5年。 資格、転職・副業などのキャリア情報と、患者さん向け情報を発信しています。