【08/14】Interventional Radiology (IVR) 論文ピックアップ

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LINA’s Paper Pick
本日のテーマ:Interventional Radiology (IVR)
PubMedの最新論文から、現場に役立つ3本をLINAがピックアップしてお届けします。
今日のピックアップ一覧
- 乳び喀痰およびプラスチック気管支炎治療のための、改良シースを用いた経皮的逆行性胸管アプローチによる塞栓術
- IVF-ICSI失敗後の患者における精索静脈瘤塞栓術後の生児出生率
- 左心耳閉鎖デバイスの遅発性大動脈塞栓症:術後リスク層別化管理への示唆
1
乳び喀痰およびプラスチック気管支炎治療のための、改良シースを用いた経皮的逆行性胸管アプローチによる塞栓術
4エビデンスレベル 4:症例報告・専門家意見
Case Report 📌 Key Points
- 従来の保存的療法で改善しなかった乳び喀痰とプラスチック気管支炎の58歳男性に対し、胸管塞栓術を実施した。
- 通常の順行性アプローチや経静脈的アプローチが困難だったため、左頸部からの超音波ガイド下での直接的経皮アプローチを採用した。
- マイクロパンクチャーセットを改良シースとして使用することで、乳糜槽までのカテーテル誘導に成功した。
- n-ブチルシアノアクリレートとエチオダイズドオイルによる塞栓術を行い、術後すぐに呼吸器症状の改善と酸素吸入の離脱を実現した。
- 本手法は、技術的に困難な症例に対する胸管介入の新たな選択肢となり得る。

この症例報告は、従来のアクセスルートが困難な症例において、経皮的逆行性アプローチが安全かつ有効な救済手段であることを示しており、難治性リンパ管疾患への低侵襲治療の幅を広げる一助となります。
📚 関連する日本のガイドライン
- リンパ管疾患の診断・治療に関するガイドライン
| 著者 | Chong Yee Ming, Chan John Chung Yan, Choi Kelvin Kin Ho |
|---|---|
| 所属 | Radiology, Queen Mary Hospital, Hong Kong, HKG. |
| 雑誌 / 年 | Cureus (2026) |
| リンク | PMID: 42592344 | DOI: 10.7759/cureus.112588 | PMC13464587 (全文) |
2
IVF-ICSI失敗後の患者における精索静脈瘤塞栓術後の生児出生率
3エビデンスレベル 3:コホート研究・症例対照研究
Original Article 📌 Key Points
- IVF-ICSI(顕微授精)で生児出生に至らなかった精索静脈瘤を持つ男性42組のカップルを対象とした後方視的コホート研究。
- 精索静脈瘤塞栓術(VE)後、追跡期間中に36組(86%)が計60名の生児出生を達成。
- 出生の内訳は、自然妊娠によるものが15組、ICSIの再試行によるものが28組などであった。
- ICSIが解決できない精子の機能障害に対し、VEが補完的な治療として有効である可能性が示唆された。

ICSI不成功例における精索静脈瘤治療の有効性が示唆された点は画期的であり、今後は多施設での無作為化比較試験を通じたエビデンスの確立が期待されます。
📚 関連する日本のガイドライン
- 日本泌尿器科学会・日本生殖医学会「精巣機能障害診療ガイドライン」
| 著者 | Verstandig Anthony, Farkas Adam |
|---|---|
| 所属 | Interventional Radiology Unit, Shaare Zedek Medical Center, Jerusalem, Israel. |
| 雑誌 / 年 | Andrology (2026) |
| リンク | PMID: 42593434 | DOI: 10.1111/andr.70328 |
3
左心耳閉鎖デバイスの遅発性大動脈塞栓症:術後リスク層別化管理への示唆
4エビデンスレベル 4:症例報告・専門家意見
Case Report 📌 Key Points
- 左心耳閉鎖術(LAAO)後のデバイス塞栓は通常術直後に起こるが、本症例では術後18日目に発生した。
- 67歳の男性患者がデバイスの大動脈塞栓により下半身麻痺と腹部大動脈閉塞を発症し、緊急回収術を受けたが虚血再灌流障害により死亡した。
- 現行のリスク層別化プロトコルでは、退院後の遅発性塞栓リスクを十分に予測できていない可能性がある。
- 特定のリスク因子を有する患者に対し、退院後の活動制限や早期の画像フォローアップを行う必要性が示唆された。

この症例は術後デバイス塞栓の稀な遅発リスクを強調しており、今後はリスク因子を持つ患者に対するより厳格な術後監視プロトコルの構築とエビデンスの蓄積が求められます。
📚 関連する日本のガイドライン
- 不整脈非薬物治療ガイドライン(日本循環器学会)
| 著者 | Mackey Ryan J, Miller Alec, Palatnic Leonard, Omran Sina Salehi, Fernandez Stanley F, Iyer Vijay S, Abdel-Aal Ahmed Mohamed Y |
|---|---|
| 所属 | Department of Medicine, University at Buffalo Jacobs School of Medicine and Biomedical Sciences, Buffalo, New York, USA. Electronic address: rjmackey@buffalo.edu. |
| 雑誌 / 年 | JACC Case Rep (2026) |
| リンク | PMID: 42593374 | DOI: 10.1016/j.jaccas.2026.109756 |







