【06/08】CT (Computed Tomography) 論文ピックアップ

- 神経膠腫(グリオーマ)の主要な分子マーカーを術前に予測するためのCT-PET統合型ラジオゲノミクスおよびグラフベースのマルチタスク学習
- 偶発的肺塞栓症におけるCT肺血管造影の追跡と専門家レビューの価値
- 巨細胞性動脈炎の診断における[18F]FDG PET/CTの視覚的解析と半定量的解析の精度比較
- 術前のCTおよびPET画像から、IDH変異、MGMTプロモーターメチル化、1p/19q共欠失というグリオーマの重要指標を非侵襲的に同時予測するAIフレームワークを開発した。
- Wavelet変換による画像融合と、EfficientNet-B7、Swin Transformer、DINOv3による深層学習特徴量を組み合わせ、計4万以上の特徴量を解析対象とした。
- グラフニューラルネットワーク(GNN)を用いたマルチタスク学習モデルにより、外部検証データセットにおいてAUC 0.93〜0.96という極めて高い予測精度を達成した。
- SHAPを用いた解釈可能性分析により、臨床指標・画像特徴量・深層学習パターンが各分子マーカーの予測にどう寄与しているかを可視化した。

本研究の非侵襲的かつ高精度な分子マーカー予測手法は、手術前に最適な治療計画を立案する個別化医療を大きく加速させ、患者の負担軽減と予後改善に直結する重要な進歩と言えます。
- 脳腫瘍診療ガイドライン
| 著者 | Abdallah Aisha, Altuwayjiri Basmah, Albloshi Abdullah M K, Althbiti Ashrf, Mahbub Amani A, Alawad Wedad M, Alazzam Malik Bader |
|---|---|
| 所属 | Department of Health Information Management and Technology (HIMT), College of medical and applied sciences, University of Hafr Al-Batin, Hafar Al-Batin, Saudi Arabia. |
| 雑誌 / 年 | Neuroradiology (2026) |
| リンク | PMID: 42249986 | DOI: 10.1007/s00234-026-04053-1 | 10358772 (全文) |
- 非専用プロトコルCTで報告された偶発的肺塞栓症(iPE)の1%で疑い例が認められ、そのうち25%が確定診断のためのCT肺血管造影(CTPA)へ進んだ。
- 初期診断の確実性が低い症例ほど、その後のCTPAで偽陽性と判定される確率が高かった。
- 胸部放射線科専門医による初期画像のレビューは、CTPAによる確定診断と極めて高い一致率(κ=0.96)を示した。
- 初期診断に疑念がある症例(グレード3)に対しては、不必要な追加検査や過剰治療を避けるために、専門家によるレビューが有効な手段となる。

本研究は、低確信度の偶発的肺塞栓症に対して追加検査を強行する前に専門家による再評価を行うことで、不要な放射線被曝と偽陽性による過剰治療を抑制する臨床戦略の有用性を示しています。
- 肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断、治療、予防に関するガイドライン(日本循環器学会)
| 著者 | Kidson Callum R T, Sohn Hyon-Mok, Page Joseph, Rodrigues Jonathan C L |
|---|---|
| 所属 | University of Bristol Medical School, BS8 1UD, Bristol, United Kingdom. |
| 雑誌 / 年 | Br J Radiol (2026) |
| リンク | PMID: 42249711 | DOI: 10.1093/bjr/tqag140 |
- 巨細胞性動脈炎(GCA)が疑われる患者163名を対象に、[18F]FDG PET/CTの診断精度を視覚的評価法と半定量的解析法(SUV等)で比較検討した。
- 視覚的評価において、肝臓と同等以上の集積(Grade 2以上)を陽性とした場合、感度80.0%、特異度83.0%と高い診断精度を示した。
- 肝臓を超える集積(Grade 3)を基準とすると特異度は96.0%まで上昇し、より高い診断的有用性が認められた。
- SUV値を用いた半定量的解析は、視覚的解析と比較して診断精度が低いという結果になった。

本研究により、GCA診断において専門医による視覚的判定がSUVに基づく数値解析を上回ることが示されました。今後の診療では、複雑な定量計算よりも、標準化された視覚的評価基準の臨床導入を優先すべきです。
- 日本リウマチ学会 血管炎診療ガイドライン
| 著者 | Seitz Luca, Friedli Rahel, Gözlügöl Nasir, Bucher Susana, Seitz Pascal, Lötscher Fabian, Gilgen Marc, Amsler Jennifer, Stähli Patrick, Helfenstein Fabrice, Döring Yvonne, Hamvas Györgyi, Schindewolf Marc, Rominger Axel, Maurer Britta, Christ Lisa, Caobelli Federico |
|---|---|
| 所属 | Department of Rheumatology and Immunology, University Hospital Bern, Inselspital, University of Bern, Bern, Switzerland. |
| 雑誌 / 年 | Eur J Nucl Med Mol Imaging (2026) |
| リンク | PMID: 42249937 | DOI: 10.1007/s00259-026-07981-5 | 5954002 (全文) |














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