当直明けの脳は、酒酔い状態と同じ。

朝3時の緊急CT。眠い目をこすり、ようやく終えたルーチン業務。 仮眠室でスマホを開いた時、ふと思う。 「こんなに過酷な思いをしているんだ。これくらい買ってもいいよね……」

ストップ。それは「頑張ったご褒美」ではなく、ただの「脳のバグ」です。

判断能力の低下という「アーティファクト」

睡眠不足の脳は、前頭葉の機能が低下し、欲望を司る部位が暴走します。 医学的には「軽度のせん妄」に近い状態。そんな状態で下す決断に、ろくなものはありません。

「当直明けハイ」は、資産形成の天敵。

当直明け。身体はボロボロなのに、脳だけが妙に冴えている瞬間がありますよね。 あれは脳内物質のバランスが崩れ、緊急時用の「報酬系」が過敏になっている状態です。

「この最新型のミラーレスカメラがあれば、次の学会発表の素材が綺麗に撮れるはずだ」 「この高級なワークチェアがあれば、家での副業が捗るはずだ」 脳はいくらでも「もっともらしい購入理由」を生成(再構成)します。

しかし、それは当直のストレスから逃避したいだけの、虚構のオーダーです。 当直明けにスマホを持って良いのは、Uber Eatsで飯を頼む時だけ。それ以外の「長期的な支出」に関わるボタンは、脳のバッファがクリア(熟睡)されるまで物理的にクリック禁止です。

防止する「安全装置」を設置せよ

  1. 買い物かご放置法
    欲しいものはカゴに入れるだけ。決済は「8時間以上の睡眠」をとった後にしか行わないというルールを鉄守しましょう。
  2. 時給換算の壁
    「この5万円の時計、当直回数に直すと何回分だ?」と計算機を叩く。急激に購買意欲が減衰します。あの地獄のような夜の数回分を、一瞬のクリックで消し去って良いのか?
  3. アプリの物理的隔離
    誘惑の多いショッピングアプリは、ホーム画面の3ページ目以降に隠し、フォルダ名を「支出の線源」に変えましょう。

結論

自分への真のご褒美は、無駄な贅沢品ではなく「将来の自由な時間(=投資資産)」です。

当直明けにポチりそうになったら、Amazonではなく証券口座を開いて「買い付け」を設定するか、あるいは泥のように眠りましょう。 起きた時、その商品への情熱はたいてい冷めています。

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ゆん
技師歴15年。副業歴5年。投資歴5年。 資格、転職・副業などのキャリア情報と、患者さん向け情報を発信しています。