収入が上がっても、測定環境を変えるな。

「残業代が増えたから、ちょっといいレストランへ」 「当直手当が入ったから、欲しかった時計を」 その気持ち、痛いほど分かります。でも、これが「資産形成における致命的なエラー」の始まりです。

贅沢という名の「出力ドリフト」

X線管球の経年劣化で出力が変わるように、人間の欲望も放っておくと右肩上がりに「ドリフト(基準値からのズレ)」を起こします。

一度贅沢を覚えると、そのレベルを維持するためにさらなるコストが必要になる。 これが、高給取りの医師やベテラン技師が、意外と貯金を持っていない理由です。 「昇給」は、あなたの出力を上げるためのものではありません。

昇給によって増えた分は、より強力な「シールド(資産)」を構築するために回すべきです。多くの人は、給料が上がると同時に「撮影条件(生活レベル)」を上げてしまいます。すると、どれだけ稼いでも「画像(貯金額)」が一定のまま、あるいは劣化していきます

これを防ぐには、給料が上がった瞬間に、その増額分を自動引き落としで「見えない口座」に飛ばすなど、手動での介入(キャリブレーション)が不可欠です。

キャリブレーションの実行

  1. 「基礎時給」の固定
    あなたの本来の生活レベルは、あくまで「定時・基本給」ベースで設定しましょう。残業代や手当は、存在しないものとしてすべて投資へ。
  2. 月1回のゼロベース確認
    「家計簿を撮り直す」。不必要な「感度アップ(支出増)」が起きていないか、基準値と比較します。
  3. 幸福の閾値を下げる
    当直明けのコンビニコーヒーで満足できる自分を保つ。高性能な装置(高価な生活)でなくても、診断(幸福)は可能です。

「ノイズ(無駄)」を許容しない、厳しいQC(品質管理)を。

装置の不具合を放置すれば、いつか重大な故障を招きます。家計も同じです。 「これくらいならいいか」という小さなドリフト(浪費)を放置しないでください。 それは将来、あなたの「早期リタイア」という目標を完全にぼかし、読み取れなくしてしまいます。

毎日、自分が「何のために働いているか」を再確認し、生活の基準値を正しくセットし直しましょう。

結論

資産家への近道は、稼ぐことよりも「生活水準を固定し続けること」。 あなたのマインドを、新人の頃の「質素だが志の高かった状態」にキャリブレーションし続けましょう。

誤差(無駄遣い)を最小限に抑えるのが、一流のエンジニア(技師)です。

👈 次は「納めるだけで終わるな、還元させろ」

ABOUT ME
ゆん
技師歴15年。副業歴5年。投資歴5年。 資格、転職・副業などのキャリア情報と、患者さん向け情報を発信しています。