【診療放射線技師】履歴書の志望動機 例文10選! 未経験・経験者・ケース別

転職活動において、履歴書の中で最も採用担当者が注目するのが「志望動機」です。 「なぜ、うちの病院なのか?」「入職したら何をしてくれるのか?」 ここが曖昧だと、どんなにスキルがあっても採用には繋がりません。
この記事では、診療放射線技師の志望動機について、未経験者(新卒・第二新卒)、経験者、ケース別(クリニック・メーカーなど)の例文を10パターン紹介します。 そのまま使えるテンプレートとして、アレンジして活用してください。
志望動機を書く前の3つのポイント
例文を見る前に、必ず押さえておきたい「受かる志望動機」の構成要素です。
- 結論(なぜこの施設か): 多数ある病院の中で、その病院を選んだ独自の理由。
- NG: 「家が近いから」「給料がいいから」
- OK: 「地域密着の理念に共感し~」「最新の〇〇装置でスキルを高めたく~」
- 根拠(自身の経験): これまでの経験や、技師を目指したきっかけ。
- 貢献(入職後のビジョン): 自分がその職場でどう役立てるか。
【ケースA】未経験者・新卒・第二新卒
実務経験が少ない場合は、「ポテンシャル(熱意)」と「学習意欲」をアピールします。
例文1:教育体制が充実した総合病院へ
「貴院は地域の中核病院として高度医療を提供されており、特に教育研修制度が充実している点に魅力を感じ志望いたしました。学生時の実習では、チーム医療の重要性を学びました。貴院の整った環境下で、先輩方の指導を仰ぎながら一日も早く独り立ちし、確実な検査技術を身につけることで、チーム医療の一員として地域医療に貢献したいと考えております。」
例文2:救急医療に力を入れている病院へ
「私は実習中に救急の現場を見学し、迅速かつ正確な画像診断が救命に直結する場面に感銘を受けました。貴院は地域の救急医療の最前線を担っておられます。私もそのような緊迫した現場で、冷静かつ迅速に対応できる診療放射線技師になりたいと強く思い、志望いたしました。入職後はX線撮影だけでなくCTやMRIの知識も積極的に吸収し、貢献したいです。」
例文3:患者様への接遇を重視する病院へ
「学生時代の実習を通して、不安を抱える患者様への声かけや配慮がいかに検査の質に影響するかを学びました。『患者様第一』を掲げる貴院の理念に深く共感しております。私の強みであるコミュニケーション能力を活かし、患者様が安心して検査を受けられる環境作りを行いながら、技術の向上に努めたいと考えております。」
【ケースB】経験者(キャリアアップ・転職)
経験者の場合は、「即戦力であること」と「なぜ環境を変える必要があるのか(ポジティブな理由)」を伝えます。
例文4:一般撮影からCT/MRIの専門性を高めたい
「大学卒業後、5年間診療所にて一般撮影を中心に経験を積んでまいりましたが、より高度な診断技術を身につけたいという思いが強くなり、最新の3T MRI装置を導入されている貴院を志望いたしました。前職で培った、限られた時間内で正確に撮影する技術と接遇スキルを活かしつつ、貴院ではMRI検査のスペシャリストを目指して研鑽を積みたいと考えております。」
例文5:急性期病院からの転職(スキルを活かして地域貢献)
「現職の急性期病院では、CT・MRIを含め緊急検査に数多く対応し、迅速な撮影技術を磨いてまいりました。今後はこれまでの経験を活かし、一人ひとりの患者様とよりじっくり向き合える環境で医療を提供したいと考え、地域密着型の貴院を志望いたしました。幅広いモダリティに対応できる即戦力として、貴院の診療業務に貢献いたします。」
例文6:認定資格を取得したい(専門病院へ)
「がん診療連携拠点病院である貴院の手厚いチーム医療体制と、専門技師の育成に力を入れている点に惹かれました。私は現在、放射線治療分野に強い関心を持っており、将来的には放射線治療専門放射線技師の資格取得を目指しております。貴院の高度な治療環境の中で知識・技術を磨き、質の高い放射線治療の提供に貢献したいと強く願っております。」
例文7:一般病院へ(幅広い経験をアピール)
「前職では消化管造影検査を専門に行ってまいりましたが、診療放射線技師としてより幅広いモダリティを扱えるゼネラリストになりたいと考え、転職を決意しました。多くの診療科を持つ貴院であれば、多様な症例に触れながら成長できると確信しております。新しい技術の習得には誰よりも熱心に取り組む所存です。」
【ケースC】施設形態別・その他
例文8:クリニックへ(ワークライフバランスと接遇)
「前職の総合病院では夜勤業務も含め多忙な日々を送っておりましたが、結婚を機に、仕事と家庭を両立しながら長く働き続けられる環境を求め、貴院を志望いたしました。貴院の温かい雰囲気と、患者様一人ひとりを大切にする姿勢に魅力を感じています。これまでの経験を活かし、正確な検査はもちろん、クリニックの顔として丁寧な対応を心がけます。」
例文9:健診センターへ(予防医療への貢献)
「病気の早期発見・予防に関わる予防医療の分野に関心を持ち、健診業務に定評のある貴施設を志望いたしました。前職ではマンモグラフィ認定技師として女性検診に従事してきました。この経験を活かし、受診者様が苦痛なく、安心して検査を受けられるよう技術を提供し、貴施設の受診率向上にも貢献したいと考えております。」
例文10:医療機器メーカーへ(アプリケーションスペシャリスト)
「臨床現場で5年間CTを使用する中で、装置の性能を最大限に引き出すプロトコルの構築に面白さを感じました。貴社の製品は画像解析の操作性が高く、私自身も愛用しております。今後は一人の技師としてだけでなく、メーカーの立場から全国の技師をサポートし、医療の質向上に広く貢献したいと考え、アプリケーションスペシャリスト職を志望いたしました。」
やってはいけないNG志望動機
- 「勉強させてほしい」: 会社は学校ではありません。「貢献する」という姿勢が必要です。
- 「給料・休みが良いから」: 本音であっても、履歴書には書きません。「長く働ける環境」などに言い換えましょう。
- 前職の悪口: 「残業が多すぎたので」「人間関係が悪かったので」はネガティブな印象を与えます。
【ケースD】ブランクから復帰
出産・育児・介護などでブランクがある場合は、「学習意欲」と「柔軟性」をアピールします。
例文11:育児からの復帰(時短勤務希望)
「5年間の育児ブランクを経て、放射線技師として再び医療に貢献したいと強く思い志望いたしました。ブランク期間中も、オンライン講座で最新のCT技術や放射線防護の知識を学び続けてまいりました。貴院の時短勤務制度を活用させていただきながら、これまでの経験を活かし、確実な検査技術を提供したいと考えております。」
例文12:介護からの復帰(フルタイム希望)
「3年間、家族の介護のため現場を離れておりましたが、このたび介護が一段落し、改めて放射線技師として社会貢献したいと考えております。ブランク期間中も、放射線技師会の研修会に参加し、最新の撮影技術や法改正について学んでまいりました。一日も早く現場に順応し、貴院の戦力として貢献したいと考えております。」
【ケースE】キャリアチェンジ
診断業務から治療部門、あるいは臨床から企業へのキャリアチェンジの場合です。
例文13:診断業務から放射線治療へ
「現職では7年間CT・MRI業務に従事し、画像診断の重要性を学んでまいりました。しかし、画像診断だけでなく『治療』に直接関わる放射線技師になりたいという思いが強くなり、放射線治療の道を志すことを決意しました。貴院は最新のリニアックを導入され、年間〇〇件の治療実績を誇る治療センターです。ゼロからのスタートになりますが、これまでの解剖学的知識と患者対応力を活かし、一日も早く治療専門技師として独り立ちできるよう努力いたします。」
例文14:病院から行政・公衆衛生分野へ
「現職では急性期病院で5年間、主にX線撮影と健診業務を担当してまいりました。その中で、病気になってから治療するのではなく『予防医療』の重要性を痛感いたしました。貴自治体の健康増進課では、住民の健診受診率向上や放射線安全管理の啓発活動を行っておられます。臨床現場で培った経験を活かし、地域全体の健康づくりに貢献したいと考え志望いたしました。」
例文15:臨床から教育機関へ
「大学病院で10年間、診断・治療業務全般を経験してまいりました。その間、学生実習の指導を担当する機会があり、次世代の技師を育てることに大きなやりがいを感じました。貴校は診療放射線技師養成校として長い歴史を持ち、優秀な技師を数多く輩出されています。私の臨床経験を教育現場で活かし、医療現場で即戦力となる技師の育成に貢献したいと考えております。」
【ケースF】専門性特化型
特定の認定資格取得者や、専門分野を深めたい場合の志望動機です。
例文16:マンモグラフィ認定技師(乳がん検診施設)
「私は検診マンモグラフィ撮影認定技師の資格を保有しており、前職でも年間1,000件以上のマンモグラフィ検査を担当してまいりました。貴施設は女性専用の乳がん検診センターとして、年間〇〇件の検診を実施されており、検診精度管理にも力を入れておられます。私の技術と経験を活かし、受診者様に苦痛の少ない、質の高い検査を提供することで、乳がん早期発見に貢献したいと考えております。」
例文17:血管撮影・インターベンション専門技師(カテーテル治療強化病院)
「前職の循環器専門病院で5年間、心臓カテーテル検査・治療の業務に従事し、血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師の認定も取得いたしました。貴院は県内有数のPCI(経皮的冠動脈インターベンション)実施施設であり、最新のバイプレーン装置も導入されています。緊急カテーテル治療にも迅速に対応できる技術と経験を活かし、循環器チームの一員として貢献したいと考えております。」
例文18:放射線管理士(大規模病院の安全管理部門)
「第1種放射線取扱主任者および医学物理士の資格を保有し、現職では放射線安全管理業務に携わってまいりました。貴院は県内最大の病床数を誇る総合病院であり、多数の放射線機器を管理されています。私の専門知識を活かし、職員の被ばく管理、患者線量管理、法令遵守体制の構築に貢献し、安全で質の高い医療提供の基盤を支えたいと考えております。」
【ケースG】ネガティブ理由をポジティブ転換
本音はネガティブでも、必ずポジティブに言い換えましょう。
例文19:人間関係が理由の転職
NG例: 「上司と合わなくて、職場の雰囲気が悪いので転職したいです。」
OK例: 「現職では3年間、一般撮影を中心に経験を積んでまいりました。今後はより広い視野でチーム医療を学びたいと考え、多職種連携が活発な貴院を志望いたしました。風通しの良い職場環境の中で、技師として成長したいと考えております。」
例文20:給料が理由の転職
NG例: 「給料が安すぎて生活できないので、給料の良い病院に転職したいです。」
OK例: 「現職で5年間、診療放射線技師としての基礎を築くことができました。今後は自分のスキルを正当に評価していただける環境で、より専門性を高めたいと考えております。貴院は認定資格取得支援制度が充実しており、技師のキャリアアップを積極的に支援されている点に魅力を感じ志望いたしました。」
例文21:残業が多いことが理由の転職
NG例: 「残業が多すぎて疲れました。定時で帰れる職場に転職したいです。」
OK例: 「現職の急性期病院では、救急対応や夜間緊急検査など多忙な環境で5年間勤務し、迅速な検査技術を身につけることができました。今後は、ワークライフバランスを保ちながら長期的に医療に貢献できる環境を求め、予約検診中心の貴施設を志望いたしました。計画的な検査運営の中で、一人ひとりの患者様に丁寧な対応を心がけたいと考えております。」
志望動機作成の最終チェックリスト
提出前に必ず確認しましょう。
- [ ] 具体的な病院名・施設名が入っているか(「貴院」だけでなく、その病院の特徴も)
- [ ] 自分の経験・スキルが明記されているか(年数、モダリティ、件数など)
- [ ] 入職後にどう貢献するかが書かれているか(未来志向)
- [ ] ネガティブな表現がないか(不満、愚痴、批判)
- [ ] 200〜400字程度に収まっているか(長すぎず短すぎず)
- [ ] 誤字脱字がないか(特に病院名、人名)
- [ ] 他の病院にも使えそうな汎用的な内容になっていないか(その病院ならではの理由を)
よくある失敗パターンと改善例
失敗例1:抽象的すぎる
NG: 「貴院の理念に共感しました。頑張ります。」 OK: 「貴院の『患者様中心の医療』という理念に深く共感しております。前職で培った丁寧な検査説明のスキルを活かし、患者様が安心して検査を受けられる環境作りに貢献したいです。」
失敗例2:受け身すぎる
NG: 「勉強させていただきたいです。教えてください。」 OK: 「貴院の教育体制の中で積極的に学び、一日も早く独り立ちして貢献したいと考えております。」
失敗例3:志望動機が弱い
NG: 「家から近いので通勤が楽だと思い志望しました。」 OK: 「地域医療に貢献したいと考えており、私が育った〇〇地域の中核病院である貴院で働くことに強い使命感を感じております。」
まとめ
志望動機は、あなたの「熱意」と「実力」を売り込むプレゼンテーションです。 上記の21の例文を参考に、必ず自分の言葉でエピソードを加えて、オリジナルの志望動機を完成させてください。
重要なポイント:
- その病院でなければならない理由を明確に
- 自分の経験・スキルを具体的に
- 入職後のビジョンを前向きに
丁寧に作り込んだ志望動機は、あなたの本気度を採用担当者に伝える最強の武器になります。
参考リンク
志望動機作成に役立つ外部リソース


