投資リスクは「閾値のない確定的な影響」である。

放射線防護の基本、ALARA原則。「合理的に達成可能な限り、低く保て」。
これ、実はインデックス投資の真理でもあります。
リスクは「線量」と同じ
投資におけるリスク(標準偏差)は、積み重なれば資産を蝕む被ばく量と同じです。
- 不必要な被ばくを避ける
期待リミット(利回り)が変わらないのに、個別株やレバレッジに手を出すのは、防護エプロンなしで透視室に立つようなもの。 - 遮蔽(ヘッジ)の重要性
現金比率や債券の保有は、鉛ガラスのようなもの。暴落という直射線からあなたのメンタルを遮蔽します。
「確定的な影響(暴落)」は防げませんが、その程度はコントロール可能です。 白内障や皮膚障害のように、一定量(リスク)を超えると確実に資産がダメージを受けるのが「確定的な影響」です。
自分の許容範囲、つまり資産の「閾値」を把握していない新人は、少しの変動でパニック(急性放射線障害)になります。 一方、資産形成における「確率的な影響」は、保有期間という分母を増やすことで、プラスに転じる確率を上げるゲームです。
線量(投資額)を最小限に抑えつつ、効果(資産増)を最大化する。この絶妙なポイントを見つけることこそが、ALARAの神髄です。
「確率的影響」を侮るな
投資に絶対はありません。しかし、「暴落」というイベントに遭遇する確率は、保有期間が長くなるほど上がります。 ALARAの教えに従い、以下の3つを徹底してください。
- 時間 (Time)
暴落相場に居座りすぎない(でも市場からは降りない、パニックを最短にする)。PCのリフレッシュレートを変えるように、相場を見る頻度(サンプリングレート)を下げることも「時間」による防護です。 - 距離 (Distance)
相場ニュースから物理的に距離を置く。当直中に株価をチェックしない。特に、深夜の情緒不安定な時間帯に証券口座を開くのは、防護壁の外へ裸で飛び出すのと同義です。 - 遮蔽 (Shielding)
全世界への分散投資という最強のシールドを張る。一つの国、一つの企業に絞るのは、遮蔽板の一部に穴が空いているようなものです。
結論
あなたの資産形成の現場にも、防護管理者は必要です。 その管理者は、誰でもない「あなた自身」です。
合理的に、賢く、被ばく(含み損)をコントロールしましょう。



