放射線技師が面接でよく聞かれる質問10選!回答例とNG回答【現役技師監修】

「面接、何聞かれるんだろう…怖すぎる」 「圧迫面接だったらどうしよう」
転職活動の最大の難関、それが「面接」です。
でも安心してください。放射線技師の面接で聞かれることは、ある程度決まっています。 つまり、事前に準備しておけば怖くないのです。
この記事では、現役技師が実際に聞かれた質問や、採用担当者が重要視しているポイントを元に、絶対に押さえておくべき質問と回答例を10個厳選しました。
✅ OK例だけでなく、❌ NG例も多数掲載しているので、「やってはいけない回答」を事前に避けることができます。

基本的な質問(必須レベル)
Q1. 自己紹介をお願いします
面接の最初に必ず聞かれます。「90秒以内」を目安に簡潔に話しましょう。
【OK例】
「〇〇と申します。大学卒業後、〇〇病院に入職し5年間、一般撮影とCT検査を中心に従事してまいりました。特にCT検査では、救急対応や心臓CTなども経験し、迅速かつ正確な撮影を心がけてきました。本日は、貴院の高度な医療環境でさらにスキルアップしたいと考え、志望いたしました。よろしくお願いいたします。」
【NG例①:長すぎる・生い立ちから話す】
「えーと、私は〇〇県の出身で、高校時代は部活動に打ち込んでいました。大学進学の際に医療に興味を持ち、放射線技師を目指すことにしました。大学では勉強も頑張りましたが、サークル活動も楽しんで…(以下続く)」 → NG理由:面接官が聞きたいのは「何ができるか」であり、生い立ちではありません。90秒以内に職務経験と志望動機を簡潔に。
【NG例②:抽象的すぎる】
「放射線技師として頑張ってきました。これからも頑張りたいと思います。よろしくお願いします。」 → NG理由:「何をどう頑張ってきたのか」が全く伝わりません。具体的なモダリティ、経験年数、実績を必ず入れましょう。
Q2. 転職(退職)の理由は何ですか?
ネガティブな理由(人間関係、給料)は、必ずポジティブに変換してください。
【回答例①:診断業務志望】
「現職では一般撮影がメインで、CTやMRIに触れる機会が限られていました。放射線技師としてより幅広いモダリティのスキルを身につけ、チーム医療に貢献できる人材になりたいと考え、転職を決意しました。」
【回答例②:放射線治療志望】
「現職では診断業務を中心に経験を積んできましたが、以前から関心のあった放射線治療の分野に挑戦したいという思いが強くなりました。貴院ではIMRTやSRT(定位放射線治療)など最先端の治療が行われており、治療専門の技師としてキャリアを築きたいと考え志望いたしました。」
【回答例③:核医学志望】
「現職はCT・MRI中心の診断業務でしたが、核医学検査の重要性を実感する機会があり、PET-CTやSPECT検査を専門的に学びたいと考えるようになりました。貴院は核医学診療に力を入れておられ、専門的な知識を深められる環境だと感じ、転職を決意しました。」
【NG例①:人間関係の不満】
「上司と合わなくて、職場の雰囲気も悪いので転職を決めました。」 → NG理由:ネガティブな退職理由は「またすぐ辞めるのでは?」という不安を与えます。前向きな理由に変換を。
【NG例②:給料・待遇への不満】
「残業が多すぎて疲れました。給料も安いので、もっと条件の良い病院に転職したいです。」 → NG理由:本音であっても、不満を前面に出すのはNG。「ワークライフバランス」「キャリアアップ」など前向きな表現に。
【NG例③:曖昧すぎる理由】
「なんとなく新しい環境で働いてみたくなりました。」 → NG理由:「なんとなく」では熱意が伝わりません。明確な目標やキャリアビジョンを示しましょう。
Q3. 当院を志望した理由は何ですか?
「なぜ他の病院ではなく、ウチなの?」という質問です。ホームページをしっかり読んで、その病院の強み(認定施設、導入機器など)に絡めて答えましょう。
重要ポイント:施設の理念・価値観との一致を示す 単に「設備が良い」「給料が良い」だけでなく、その施設が大切にしている価値観(医療理念、患者様への姿勢)とあなたの考えが一致していることを伝えると、採用担当者の心に響きます。事前にホームページの「理念」「ビジョン」のページを必ず読んでおきましょう。
【回答例①:急性期病院・診断業務】
「貴院は地域の中核病院として救急医療に力を入れており、320列CTなどの最新機器も導入されています。そのような環境で、私のこれまでの救急対応の経験を活かしつつ、さらに高度な画像診断技術を学びたいと考え志望しました。また、貴院の『断らない医療』という理念に深く共感しており、一人でも多くの患者様を救うために貢献したいと考えております。」
【回答例②:がん診療連携拠点病院・放射線治療】
「貴院はがん診療連携拠点病院として、年間○○件の放射線治療を実施されており、トモセラピーやサイバーナイフなど最先端の治療機器を導入されています。私も放射線治療専門放射線技師の資格取得を目指しており、貴院の高度な治療環境で専門性を深めたいと強く思い志望いたしました。また、貴院の『患者様に寄り添うがん治療』という方針に共感し、治療を受けられる患者様の不安を少しでも和らげられる技師になりたいと考えております。」
【回答例③:PET-CT検査に強い病院・核医学】
「貴院は県内でも数少ないPET-CTセンターを有し、核医学診療において地域をリードする存在です。私は核医学検査の重要性に魅力を感じており、特にPET-CTを用いたがん診断の最前線で技術を磨きたいと考え、貴院を志望いたしました。貴院の『早期発見・早期治療』という理念に深く共感しており、その実現に貢献したいと考えております。」
【NG例①:どこでも使える汎用的な志望動機】
「貴院は設備が整っていて、働きやすそうだと思ったので志望しました。」 → NG理由:これでは「他の病院でもいいのでは?」と思われます。その病院ならではの特徴(理念、機器、専門性)を必ず盛り込みましょう。
【NG例②:通勤・待遇が理由】
「家から近いので通勤が楽だと思い、志望しました。」 → NG理由:本音であっても、これだけでは志望動機として弱すぎます。「地域医療への貢献」など前向きな理由と組み合わせて。
【NG例③:受け身すぎる】
「勉強させていただきたいと思い、志望しました。」 → NG理由:病院は学校ではありません。「貢献したい」「成長して即戦力になりたい」という主体性を示しましょう。
技師ならではの専門的な質問
Q4. 得意なモダリティは何ですか?
即戦力かどうかを見極める質問です。自信を持って答えましょう。
【回答例①:診断業務(MRI)】
「MRIが得意です。現職では脳ドックを含め月間○件の頭部MRIを担当しており、早期梗塞の描出やMRAの再構成などもスムーズに行えます。」
【回答例②:放射線治療】
「放射線治療が得意分野です。現職では治療計画の作成から照射まで一連の業務を担当し、特にIMRTやVMATといった高精度治療の経験を積んできました。放射線治療専門放射線技師の資格取得を目指して日々研鑽を積んでおります。」
【回答例③:核医学】
「核医学検査が得意です。現職ではPET-CT検査を中心に、SPECT検査も含めて幅広く担当してまいりました。特に腫瘍の鑑別診断に有用な撮像条件の設定や、放射性医薬品の品質管理にも習熟しております。核医学専門技師の資格取得を目指して研鑽を積んでおります。」
【NG例①:曖昧すぎる】
「一通りできます。何でもやります。」 → NG理由:「一通り」では即戦力かどうか判断できません。具体的なモダリティ名と経験件数を述べましょう。
【NG例②:謙遜しすぎる】
「特に得意なものはありません。まだまだ勉強中です。」 → NG理由:謙遜は美徳ですが、面接では自信を持って強みをアピールしましょう。「〇〇を中心に経験してきました」と言い切るべき。
【NG例③:資格名だけ】
「第1種放射線取扱主任者の資格を持っています。」 → NG理由:資格は信頼性の証明にはなりますが、実務能力とは別。「実際に何ができるか」を具体的に伝えましょう。
Q5. 医療事故(ヒヤリハット)の経験はありますか?
正直に答えるべきですが、「失敗しました、終わり」ではダメです。「どう対処し、その後どう改善したか」が重要です。
【回答例①:患者誤認防止】
「以前、患者様の氏名確認不足で誤った部位を撮影しそうになったヒヤリハットがありました。それ以来、ネームバンドの確認だけでなく、必ず患者様ご自身にフルネームを名乗っていただくダブルチェックを徹底しております。」
【回答例②:造影剤関連】
「CT造影検査で、造影剤の血管外漏出に気づくのが遅れてしまったことがあります。幸い軽度で済みましたが、それ以降は注入開始直後の観察を強化し、患者様に『違和感があればすぐに教えてください』と事前に伝えるようにしています。また、造影剤の自動注入装置の設定も二重確認を徹底するようになりました。」
【回答例③:放射線治療】
「治療計画の際、CTデータの転送ミスに気づかず治療準備を進めかけたことがあります。治療前の最終確認で発見できましたが、それ以降は計画作成の各段階でチェックリストを作成し、複数の技師による確認体制を構築しました。患者様の安全を第一に、ダブルチェックの重要性を再認識した経験です。」
【NG例①:嘘をつく】
「ありません。一度もミスをしたことはありません。」 → NG理由:完璧な人間はいません。嘘は必ず見抜かれます。正直に答え、改善策を示す方が信頼されます。
【NG例②:失敗だけ話して終わる】
「以前、患者様の部位を間違えて撮影してしまいました。すみませんでした。」 → NG理由:失敗を認めるだけでは不十分。「その後どう改善したか」を必ず伝えましょう。
【NG例③:他人や環境のせいにする】
「忙しすぎて確認する時間がなかったので、ミスが起きました。人員不足が原因です。」 → NG理由:責任転嫁は最悪の印象を与えます。環境要因があっても、自分が取った対策を述べましょう。
Q6. 夜勤・当直は可能ですか?
「入れません」と言うと採用確率が下がる可能性がありますが、本当に無理なら正直に伝えましょう。
【OK例①】
「はい、可能です。現職でも月4回程度の当直を行っておりましたので、問題ありません。」
【OK例②:条件付きで可能】
「家庭の事情で夜勤は難しいですが、土日の日勤や早出勤務などは協力させていただきます。」
【NG例①:曖昧な回答】
「できるかどうか、ちょっとわかりません。家族と相談してみます。」 → NG理由:採用担当者は明確な回答を求めています。事前に家族と相談し、YesかNoかはっきり答えましょう。
【NG例②:条件を強く主張しすぎる】
「夜勤は絶対にできません。残業も一切できません。定時で帰ります。」 → NG理由:あまりに条件を並べると、「協調性がない」と判断されます。できることも添えて柔軟性を示しましょう。
ちょっと答えにくい質問
Q7. あなたの長所と短所を教えてください
短所は「長所の裏返し」になるように伝えると好印象です。
【回答例(短所)】
「一つのことに集中しすぎてしまうところがあります。検査に没頭するあまり周りが見えなくなることがないよう、定期的に周囲の状況を確認し、他のスタッフと声を掛け合うように心がけています。」
【回答例(長所)】
「私の長所は、粘り強く取り組む姿勢です。前職では造影CT検査のプロトコル改善プロジェクトに参加し、半年かけて最適化に成功しました。患者様により良い医療を提供するために、地道な努力を惜しまず取り組むことができます。」
【NG例①:短所が致命的すぎる】
「私の短所は、遅刻が多いことと、細かいことが苦手なことです。」 → NG理由:医療現場で遅刻や細かいミスは致命的。改善不可能な短所は言わないこと。
【NG例②:「短所はありません」】
「特に短所はありません。完璧を目指しています。」 → NG理由:自己分析ができていない印象を与えます。誰にでも短所はあります。改善努力とセットで伝えましょう。
【NG例③:長所が抽象的】
「明るい性格です。コミュニケーション能力があります。」 → NG理由:具体的なエピソードがないと説得力ゼロ。「〇〇の場面で△△した」と実例を添えましょう。
Q8. 他に受けている病院はありますか?
嘘をつく必要はありませんが、一貫性は持たせましょう。
【OK例】
「はい、〇〇病院様など、急性期医療に力を入れている病院を2施設ほど受けておりますが、貴院が第一志望です。」
【NG例①:「ここだけです」と嘘をつく】
「貴院だけです。他は全く受けていません。」 → NG理由:嘘は後でバレる可能性があります。正直に答えつつ「第一志望」を強調する方が好印象。
【NG例②:たくさん受けていることを強調】
「10施設くらい受けています。どこでもいいので早く決めたいです。」 → NG理由:「どこでもいい」という姿勢は志望度が低いと判断されます。数を言う必要はありません。
【NG例③:競合他社を詳しく話す】
「〇〇病院は給料が良くて、△△病院は休みが多くて…」 → NG理由:他施設の条件を並べると「条件で選んでいるだけ」と思われます。一貫性のある志望理由を。
Q9. チーム医療についてどう考えていますか?
放射線技師は他職種と連携が必須の職種です。チーム医療への理解度を確認されます。
【OK例】
「チーム医療とは、医師・看護師・技師などそれぞれの専門性を活かして、患者様にとって最善の医療を提供することだと考えています。前職では、医師からの撮影依頼に対して積極的に提案を行い、より診断しやすい画像を提供するよう心がけてきました。放射線技師として画像診断の『縁の下の力持ち』としてチームに貢献したいと考えています。」
【NG例①:教科書的な回答のみ】
「チーム医療とは、多職種が協力して医療を提供することだと思います。」 → NG理由:定義だけでは不十分。「自分がどう貢献するか」という具体例を必ず添えましょう。
【NG例②:自分の専門性を主張しすぎる】
「放射線技師は専門職なので、医師の指示に従うだけでなく、技師の判断を尊重してほしいと思います。」 → NG理由:協調性がないと思われます。チーム医療では「お互いを尊重」が基本です。
【NG例③:他職種への不満を漏らす】
「前の職場では、看護師が協力的ではなくて困りました。」 → NG理由:ネガティブな発言は絶対NG。前向きな協力姿勢を示しましょう。
Q10. 最後に何か質問はありますか?(逆質問)
「特にありません」は意欲がないと思われるのでNG!必ず3つは質問を用意しましょう。
【良い逆質問の例】
- 「入職までに勉強しておくべきことはありますか?」
- 「配属予定の部署の1日の業務の流れを教えていただけますか?」
- 「認定資格の取得を目指しているのですが、支援制度などはありますか?」
- 「放射線科の技師は何名体制で、年齢構成はどのようになっていますか?」
- 「新しい医療機器の導入予定などはありますか?」
- 「貴院で活躍している技師の方に共通する特徴はありますか?」
【NGな逆質問】
- 「給料はいくらですか?」(面接で聞くのは失礼)
- 「残業は多いですか?」(後ろ向きな印象)
- 「有給休暇は取れますか?」(やる気がないと思われる)
面接当日の持ち物チェックリスト
面接当日は、以下のものを忘れずに持参しましょう。
必須アイテム
- 履歴書・職務経歴書のコピー(自分用)
- 筆記用具(ボールペン、メモ帳)
- スマートフォン(連絡用・マップ確認用)
- ハンカチ・ティッシュ
- 腕時計(スマホで時間確認はNG)
- 病院の場所を印刷した地図(念のため)
あると良いもの
- 印鑑(その場で書類記入を求められる場合がある)
- 予備のストッキング(女性の場合)
- 折りたたみ傘(天候が不安定な場合)
面接で好印象を与える振る舞い
服装・身だしなみ
男性
- スーツは黒・濃紺・グレーの無地
- ワイシャツは白
- 靴は黒の革靴(磨いておく)
- 髪は短く整え、清潔感を重視
女性
- スーツは黒・紺・グレーの無地
- インナーは白または淡い色
- ヒールは3〜5cm程度(高すぎるヒールは避ける)
- 髪が長い場合はまとめる
- メイクはナチュラルに
入室・退室のマナー
- ノックは3回(2回はトイレのノック)
- 「失礼します」と言ってから入室
- ドアは後ろ手ではなく、向き直って静かに閉める
- 椅子の横に立ち、「◯◯と申します。本日はよろしくお願いいたします」と挨拶
- 「どうぞお座りください」と言われてから着席
よくある失敗パターンと対策
失敗例1:丸暗記した文章を棒読み
対策: 箇条書きでキーワードだけ覚え、その場で文章にする練習をしましょう。
失敗例2:質問の意図を理解せず的外れな回答
対策: 質問の意味が分からなければ、「〇〇という理解でよろしいでしょうか?」と確認しましょう。
失敗例3:ネガティブな発言が多い
対策: 転職理由や退職理由は必ずポジティブに変換する癖をつけましょう。
面接後のフォローアップ
面接が終わったら、当日中または翌日午前中にお礼のメールを送ると好印象です。
【お礼メールの例文】
件名:本日の面接のお礼(氏名)
〇〇病院
人事ご担当者様
本日、〇時より診療放射線技師の面接をしていただきました、〇〇と申します。
お忙しい中、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。
貴院の医療理念や、現場の雰囲気について詳しくお話を伺うことができ、
より一層貴院で働きたいという思いが強くなりました。
ぜひとも貴院の一員として、地域医療に貢献したいと考えております。
取り急ぎ、面接のお礼を申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
氏名
電話番号
メールアドレス
まとめ:準備9割、本番1割
面接で緊張するのは「何を話せばいいかわからない」からです。 この記事で紹介した10個の質問に対する答えを準備しておくだけで、精神的な余裕が全く違います。
丸暗記する必要はありません。 「自分の言葉」で、熱意と誠実さを伝えることが、内定への一番の近道です。
面接は「お見合い」のようなものです。病院側もあなたを知りたがっていますし、あなたも病院を知る絶好のチャンスです。 リラックスして、自分らしさを出して臨んでください。頑張ってください!
参考リンク
面接準備に役立つ外部リソース


