管理職 vs スペシャリスト! どっちを目指す? メリットとデメリット比較

診療放射線技師としてキャリアを積んでいくと、30代・40代で必ずぶつかる分岐点があります。 「技師長などの管理職を目指すか」 それとも 「現場で技術を極めるスペシャリストになるか」
どちらが正解というわけではありませんが、向き不向きや得られる報酬には大きな違いがあります。 それぞれのメリット・デメリットを比較し、あなたのキャリアプラン作成をサポートします。
1. 管理職(技師長・主任)の道
組織を動かし、人やモノ(装置・予算)を管理する仕事です。
メリット
- 年収が高い: 役職手当がつき、定期昇給の上限も高くなるため、年収500万~700万円程度が一般的です。経験年数や施設規模によっては700万円以上も可能で、一部では800万円~1000万円に達するケースもあります。
- 影響力が大きい: 新しい装置の導入選定や、働きやすい勤務体制の構築など、現場全体を改善する権限を持てます。
- 体力が落ちても働ける: 現場の実務(撮影や介助)が減り、デスクワークが増えるため、定年まで安定して働けます。
デメリット
- 人間関係のストレス: 部下の育成、シフト調整、医師や他部署との折衝など、板挟みのストレスが絶えません。
- 現場スキルが錆びる: 撮影から離れるため、最新の技術についていけなくなる不安があります。
- ポストが空かない: 上が詰まっていると、どんなに優秀でもなれません。
向いている人
- リーダーシップがある人。
- 他人を育てるのが好きな人。
- コミュニケーション能力が高く、調整が得意な人。
2. スペシャリスト(認定技師・専門職)の道
特定のモダリティ(MRI、放射線治療など)を極め、現場の第一線で活躍し続ける仕事です。
メリット
- やりがい: 「自分にしか撮れない画像がある」「医師から頼りにされる」という職人としての充実感があります。
- 転職に強い: 高度な専門スキルや認定資格があれば、年齢がいっても好条件でヘッドハントされる可能性があります。
- 仕事が楽しい: 純粋に技術が好きなら、毎日が学びであり、ストレスが少ないです。
デメリット
- 給料の頭打ち: 役職がつかない場合、年齢とともに給与カーブが緩やかになり、管理職に比べると年収が低くなる傾向があります。
- 体力勝負: 救急対応や当直、介助など、年齢を重ねると体力的にきつくなる可能性があります。
向いている人
- 職人気質で、一つのことを突き詰めるのが好きな人。
- 新しい技術や知識を学ぶのが苦にならない人。
- 生涯現役で現場に立ちたい人。
3. 第3の道「二刀流(プレイングマネージャー)」
中小規模の病院では、「高い専門性を持ちながら、管理業務もこなす」というプレイングマネージャーが最強です。 「技術もわかるから部下からの信頼も厚い」「現場の苦労がわかるから管理も適切」という理想的なリーダーになれます。
まとめ
あなたはどちらのタイプでしたか? 重要なのは、「なりゆきで決めるのではなく、意志を持って選ぶ」ことです。
- 「管理職は面倒だから嫌だ」と逃げていると、給与は上がりません。
- 「技術がないから管理職に」なっても、部下はついてきません。
30代のうちに、自分の適性とライフプラン(どれくらい稼ぎたいか、どう働きたいか)を見つめ直し、舵を切る方向を決めましょう。


