診療放射線技師の転職完全ガイド2026

はじめに
「そろそろ転職を考えているけど、何から始めればいいかわからない…」 「今の職場の人間関係がしんどい…でも放射線技師って転職難しいの?」
こんにちは!現役診療放射線技師のゆんです。 15年この業界で働いてきて、健診センターから500床超の大規模医療センターまで、10施設以上(アルバイトを含む)を経験してきました。
正直に言います。放射線技師の転職は「コツ」さえ押さえれば、決して難しくありません。
この記事では、私自身の経験と、転職サイト・ブログ・学会資料など100以上の情報源を徹底リサーチして、2025年最新版の「放射線技師転職完全ガイド」をお届けします。ちょっと長いですが、転職を考えている皆さんには必ず役立つ内容になっていますので、ぜひ最後までお付き合いください!
ゆん
この記事を読み終わる頃には「あれ、なんか転職できそうな気がしてきた…」ってなってるはず。
01. 転職を考える5つの理由
放射線技師が「辞めたい」と思う瞬間
「いやー、転職したいんだよね」と言いながら、なかなか踏み切れない人、多いですよね。でも実は、放射線技師の転職理由って結構共通しているんです。
理由① 人間関係のストレス
これ、ぶっちぎりで1位です。エン・ジャパンの調査でも、退職理由の1位が「人間関係が悪かった」という結果が出ています。
放射線部門って、看護師さんほど頻繁に人の入れ替わりがないんですよ。つまり、一度人間関係がこじれると、ずーっと同じメンバーで働き続けることになる。医師から威圧的な態度を取られたり、ポータブル撮影に行ったら病棟で無視されたり…。「あるある」ですよね(苦笑)。
理由② 給与への不満
令和6年賃金構造基本統計調査によると、放射線技師の平均年収は約550万円。一見悪くないように見えますが、実はこの数字には「当直手当」や「残業代」が含まれているんです。
当直なしのクリニックに転職したら、年収100万円ダウン…なんてケースも珍しくありません。基本給だけで見ると、「え、こんなもん?」って思っちゃう人も多いはず。
理由③ スキルアップの限界
「うちの病院、CTしか触らせてもらえない」 「MRIやりたいのに、配属が変わらない」
小規模な病院だと、扱うモダリティが限られていて、技師としての成長を感じられないことも。逆に大きな病院では業務が細分化されすぎて「自分は何でも屋になれないのでは…」という不安を抱える人もいます。
理由④ ライフスタイルの変化
結婚・出産・介護など、人生のステージが変わると働き方も変えたくなりますよね。当直やオンコールが辛くなってきた、土日休みが欲しい、というのは自然な欲求です。
理由⑤ 将来への漠然とした不安
「AIに仕事を奪われるって本当?」 「このまま今の病院にいて大丈夫なのかな…」
医療技術の進化やAIの台頭で、将来のキャリアに不安を感じている人も増えています。でも安心してください、この後の章で詳しく解説しますが、放射線技師の仕事がAIに完全に置き換わることはありません。

02. 転職市場の最新動向
2025年、放射線技師の求人状況はどうなってる?
「放射線技師は就職難」なんて言われることもありますが、実際のところどうなんでしょう?
厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、令和4年度の全国有効求人倍率は1.12倍。つまり、放射線技師1人に対して1件以上の求人があるわけです。
ただし!地域差がかなり大きいことは覚えておいてください。
| 地域 | 有効求人倍率 |
|---|---|
| 静岡県 | 1.78倍 |
| 新潟県 | 1.69倍 |
| 茨城県 | 0.46倍 |
| 京都府 | 0.57倍 |
ゆん
静岡や新潟では「選び放題」な状況なのに、茨城や京都では「なかなか見つからない」という状態。転職を考えるなら、まず自分の希望エリアの求人状況をチェックすることが大切です。
転職活動が活発になる時期
診療放射線技師の転職市場は、3月〜4月にかけて最も活発になります。理由は簡単、年度替わりだからです。
国家試験の合格発表が例年3月末なので、新卒者が就職活動を始めるタイミングと重なり、求人も増える傾向にあります。逆に言えば、この時期を外して転職活動すると、ライバルが少なくて有利という見方もできますね。
女性技師へのニーズ急上昇!
近年、女性の診療放射線技師に対する需要が高まっています。特にマンモグラフィ検査では、「同性の技師にお願いしたい」という患者さんの声が増えていて、女性技師の採用を積極的に行う医療機関が増加中です。
令和2年の厚生労働省調査によると、病院に従事する診療放射線技師は常勤換算で約45,177名。3年前と比べて約500名増加しており、需要は着実に伸びています。
03. 年収相場を徹底比較
放射線技師の「リアルな」年収事情
「で、結局いくらもらえるの?」
これ、一番気になるところですよね。令和6年賃金構造基本統計調査のデータをもとに、詳しく見ていきましょう。
【全体平均】
- 平均年収:約550万円
- 平均月収:約37.5万円
- 平均賞与:約99万円
- 平均年齢:40歳
- 平均勤続年数:13年
ゆん
手取りにすると、年間412万〜440万円くらいが目安です。
年齢別の年収推移
| 年齢 | 平均年収 |
|---|---|
| 20〜24歳 | 約384万円 |
| 25〜29歳 | 約420万円 |
| 30〜34歳 | 約480万円 |
| 35〜39歳 | 約520万円 |
| 40〜44歳 | 約560万円 |
| 45〜49歳 | 約600万円 |
| 50〜54歳 | 約680万円 |
| 55〜59歳 | 約762万円 |
ゆん
55〜59歳でピークを迎え、その後は減少傾向に。定年後の再雇用では給与が下がるケースが多いためです。
施設タイプ別の年収比較
大学病院:400万〜600万円
- 専門分野が細分化されている
- 学会発表などで残業が多め
- 年収は高いがワークライフバランスは△
国立・公立病院:400万〜500万円
- 公務員扱いで安定性抜群
- 福利厚生が充実
- 残業は比較的少なめ
- 転勤あり
民間病院:370万〜450万円
- 規模によって差が大きい
- 大きいほど年収UP、残業も多め
クリニック:350万〜400万円
- 当直なしで生活リズム安定
- 月給は高めだが賞与が少なめ
- 1人職場だと380万〜450万円に上がることも
- 急な休みが取りにくい
医療機器メーカー(アプリケーションスペシャリスト):500万〜800万円
- 日勤のみ・土日祝休み
- 成果次第でさらにアップ
- 外資系なら1,000万円超えも!

転職で年収は上がる?下がる?
これ、年齢によって結果が変わってきます。
20代〜30代前半 まだ給与がそこまで高くない時期なので、転職による給与減は起きにくいです。むしろ、採用意欲の高い施設であれば、前職より高い給与を提示されることも!
40代〜50代 勤続年数がリセットされるため、一時的に年収が下がる可能性が高まります。ある転職体験談では、年収550万円から450万円に100万円ダウンしたケースも…。
ただし!長期的なキャリアを考えると、一時的な年収ダウンは「投資」と考えることもできます。総合病院で幅広い経験を積んでから、また専門病院に戻るというキャリアパスもありですよね。
04. AI時代に求められるスキル
「AIに仕事を奪われる」は本当か?
2016年、コンピューター科学の権威Geoffrey Hinton氏が「AIのほうが放射線科医より賢くなる」と発言して大騒ぎになりました。でも、結論から言うと…
放射線技師の仕事がAIに完全に置き換わることはありません。
なぜか?それは放射線技師の仕事が「撮影」だけではないからです。
日本放射線科専門医会・医会も公式見解として、AIはあくまで「補助ツール」であり、診断や治療の最終判断は人間が行うべきだと述べています。患者さんとのコミュニケーション、急変時の対応、チーム医療における調整役…これらはAIには代替できません。
むしろAIは「味方」になる
最新のCT装置やMRI装置にはAI機能が搭載され始めています。画像再構成の高速化、被ばく線量の最適化、ポジショニング確認の自動化…。
ゆん
これらのAI技術を「使いこなせる」技師が、これからの時代に求められるんです。
2025年以降に必要なスキル
① AI・デジタルリテラシー
- AIを活用した画像解析の理解
- ディープラーニング技術の基礎知識
- 電子カルテ・PACSとの連携スキル
② 高度放射線治療の専門知識
- IMRT(強度変調放射線治療)治療計画
- 粒子線治療
③ コミュニケーション能力
- 患者さんへの検査説明
- 医師・看護師との連携
- 後輩指導・チーム運営
④ 複数モダリティへの対応力
- CT、MRI、一般撮影の基本スキル
- 核医学、放射線治療への理解
- 緊急時の臨機応変な対応
ゆん
厚生労働省の調査でも、高齢化に伴い画像診断のニーズは増加傾向。AI時代だからこそ「人間にしかできない価値」を提供できる技師が求められています。
05. キャリアパスの多様化
病院だけじゃない!放射線技師の活躍フィールド
「放射線技師=病院勤務」というイメージ、そろそろ更新しませんか?
【キャリアパス①】病院・クリニックでのスペシャリスト
最も一般的なキャリアですが、その中でも分岐があります。
- ジェネラリスト型:複数のモダリティを幅広くこなせる「何でも屋」
- スペシャリスト型:MRI、CT、放射線治療など特定分野を極める
- 管理職型:技師長・主任として組織をマネジメント
鳥取大学病院の例では、ジェネラリストとスペシャリストの両方を育成する体制を整えており、新人技師には主任技師がマンツーマンで指導を行っているそうです。
【キャリアパス②】医療機器メーカー(アプリケーションスペシャリスト)
臨床経験を活かして、医療機器メーカーで働く選択肢です。
主な仕事内容:
- 医療機関への機器導入サポート
- 製品のデモンストレーション
- 技術的な質問への対応
- 学会での展示・プレゼン
メリット
- 年収500万〜800万円と高水準
- 基本的に日勤のみ・土日祝休み
- 最先端の医療技術に触れられる
デメリット
- 出張が多い
- 営業的な要素もある
- 直接患者さんに関わる機会は減る
ある転職成功例では、20代中盤で機器使用経験が少なかったものの、「若手を自社で育てたい」という企業から内定を獲得したケースもあります。経験年数だけでなく、仕事への姿勢も評価されるんですね。
【キャリアパス③】治験コーディネーター(CRC)
製薬会社や医療機関で、治験の調整役として働くキャリアです。
平均年収は300万〜400万円ですが、2年後に取得できるCRC認定資格を取ると月2〜3万円の手当がつき、病院よりも昇給率が高いのが特徴。
【キャリアパス④】研究・教育分野
大学病院や研究機関で新しい医療技術の開発に携わったり、専門学校の講師として後進の育成に取り組むキャリアもあります。
AIを活用した診断技術の研究分野では、放射線技師の臨床知識が重宝されています。
【キャリアパス⑤】健診センター
ワークライフバランス重視の方に人気です。
- 日勤のみ、土日祝休みが多い
- ルーティンワークが中心
- 年収は病院より低めだが、安定した生活リズム

06. 転職成功ロードマップ
STEP 1:自己分析(〜1ヶ月目)
「なぜ転職したいのか」を言語化することが第一歩です。
以下の質問に答えてみてください
- 今の職場で一番不満に思っていることは?
- 5年後、どんな技師になっていたい?
- 絶対に譲れない条件は?(年収、勤務地、モダリティなど)
- 逆に妥協できる条件は?
ゆん
ある転職成功者は、「胃透視を学びたい」という明確な目標があったからこそ、半年かけて希望の求人を見つけることができたそうです。
STEP 2:情報収集(1〜2ヶ月目)
転職サイトに登録して、市場感を掴みましょう。
おすすめの転職サイト・エージェント
| サービス名 | 特徴 |
|---|---|
| レバウェル医療技師 | LINEで気軽に相談可能、高給与求人多数 |
| 放射線技師人材バンク | 国内最大級の求人数、地域密着型サポート |
| マイナビコメディカル | 求人約3.4万件、書類添削・面接対策あり |
| 診療放射線技師JOB | 放射線技師専門、国家資格キャリアコンサルタント在籍 |
| メディコ | 医療従事者の口コミで職場の雰囲気がわかる |
ポイント:エージェントは2〜3社に登録して比較するのがおすすめ。担当者との相性もあるので、「この人と一緒に転職活動したい」と思える人を見つけましょう。
STEP 3:応募準備(2〜3ヶ月目)
履歴書・職務経歴書の作成に取り掛かります。詳しくは後述の「書類・面接対策」章で
STEP 4:応募・面接(3〜4ヶ月目)
希望条件に合う求人に応募していきます。
面接のスケジュール例
- 書類選考:1〜2週間
- 一次面接:応募から2〜3週間後
- 二次面接(場合による):一次面接から1〜2週間後
- 内定:最終面接から1週間程度
ゆん
医療機器メーカーの場合は、面接回数が2〜3回になることが多いです。
STEP 5:内定・退職交渉(4〜5ヶ月目)
内定をもらったら、現職への退職意向の伝え方も重要です。
- 直属の上司に口頭で伝える
- 退職希望日の1〜2ヶ月前には伝える
- 引き継ぎ計画を提案する
- 円満退職を心がける(業界が狭いので学会や講演会で必ず会います)
ゆん
転職活動の平均期間は3〜6ヶ月。焦らず、でも計画的に進めていきましょう!
07. 専門資格で市場価値UP
取っておきたい認定資格
「資格持ってると転職有利ですか?」
ゆん
はい、間違いなく有利です。特に応募要件に「○○認定必須」と書かれている求人もあるので、資格を持っていると応募できる求人の幅が広がります。
【超おすすめ】検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師
女性技師さんに特に人気の資格。マンモグラフィを読影・撮影できる能力の証明になります。
- 認定団体:日本乳がん検診精度管理中央機構
- 試験:筆記試験(200点)+読影試験(100点)
- 受験条件:講習会の受講
【基本】X線CT認定技師
CT経験3年+技師経験5年で受験可能。合格率も高く、資格取得の入門としておすすめ。
- 認定団体:日本X線CT専門技師認定機構
- 更新:5年ごと
- 上位資格:X線CT専門技師
【専門性UP】磁気共鳴専門技術者
MRIに特化したスペシャリストの証明。日本磁気共鳴医学会が認定。
【治療分野】放射線治療専門放射線技師
日本放射線治療専門放射線技師認定機構が認定。放射線治療の分野でキャリアを築きたい人に必須。
【管理系】放射線機器管理士 / 放射線管理士
日本診療放射線技師会(JART)が認定する資格群。eラーニングで講義受講できるものも。
【鉄板】第1種放射線取扱主任者
放射線技術系の学生鉄板の資格。しっかり勉強をしている証明、これを持っていれば新卒/転職は有利になりやすい。 国家資格なので更新しなくて良いのも○
JART認定資格一覧
| 資格名 | 概要 |
|---|---|
| 放射線機器管理士 | 放射線機器の管理スキル |
| 放射線管理士 | 放射線安全管理の専門知識 |
| 医療画像情報精度管理士 | 画像情報の品質管理 |
| 臨床実習指導教員 | 学生・後輩指導のスキル |
| Ai認定診療放射線技師 | 死後画像撮影の専門知識 |

資格取得を支援してくれる病院を選ぼう
転職先を選ぶ際は、資格取得支援制度の有無もチェックポイントです。
順天堂大学病院や東北大学病院では、学会発表や認定資格取得に向けた研修・出張を優先的に調整してくれる体制が整っているそうです。「勉強したいけど時間がない…」という悩みは、職場環境によって解決できることもあります。
08. 転職エージェントの選び方
エージェント活用のメリット
「自分で求人探すのとエージェント使うの、何が違うの?」
ゆん
大きく違う点は3つあります。
① 非公開求人にアクセスできる
好条件の求人は、一般公開される前にエージェント経由で埋まってしまうことも。非公開求人を紹介してもらえるのは大きなメリットです。
② 職場の内部情報がわかる
求人票には載っていない「職場の雰囲気」「人間関係」「実際の残業時間」などの情報を教えてもらえます。ある転職エージェントでは、実際に職場訪問して情報収集しているところも。
③ 面倒な交渉を代行してくれる
給与交渉、入職日の調整、配属先の相談…自分からは言い出しにくいことも、エージェントが代わりに交渉してくれます。
エージェント選びの3つのポイント
ポイント① 放射線技師専門かどうか
総合型の転職サイトより、医療技師に特化したエージェントのほうが、専門性の高いサポートを受けられます。
ポイント② 担当者との相性
これ、結構重要です。「連絡がしつこい」「希望と違う求人ばかり紹介される」という口コミもあるので、合わないと思ったら遠慮なく担当者を変えてもらいましょう。
ポイント③ サポート内容の充実度
履歴書添削、面接対策、入職後のフォローまで、どこまでサポートしてくれるかを確認。
おすすめエージェントの特徴比較
| サービス | 強み | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| レバウェル医療技師 | LINE相談、詳細な職場情報 | 初めて転職エージェントを使う人 |
| 放射線技師人材バンク | 求人数最大級、地域密着 | 地方での転職を希望する人 |
| マイナビコメディカル | 大手の安心感、全国20拠点 | 大手病院への転職を目指す人 |
| 診療放射線技師JOB | 放射線技師専門、毎日求人更新 | 専門性の高いサポートを求める人 |
| メディコ | 口コミで職場の実態がわかる | 人間関係を重視する人 |
注意点:エージェントのデメリット
もちろんデメリットもあります。
- 担当者の質にバラつきがある
- 頻繁な連絡がストレスになることも
- 紹介料目的で急かされることも(稀ですが)
- 転職後も紹介メールが頻繁に来る
ゆん
対策:複数のエージェントに登録して比較することで、リスクを軽減できます。また、「自分のペースで進めたい」と最初に伝えておくのも効果的です。
09. 書類・面接対策
履歴書の書き方
① 写真は命!
笑顔で清潔感のある写真を。自撮りはNG、必ず証明写真機かスタジオで撮りましょう。 顔の角度や肌の質感など修正してくれるので良いです。
② 志望動機は具体的に
悪い例 「貴院で経験を積みたいと思い志望しました」
良い例 「現在までCT・マンモグラフィに従事し、マンモグラフィ認定資格を取得しております。今後はMRIや放射線治療にも携わり、オールマイティに撮影ができる技師になりたいと考えています。貴院のローテーション業務によって幅広いモダリティに携われる点に魅力を感じ、志望いたしました」
③ 資格は漏れなく記載
マンモグラフィ撮影認定技師、X線CT認定技師、第1種放射線取扱主任者など、業務に関連する資格は必ず記載。自動車免許も忘れずに。
④ 文字数の目安
志望動機は150〜250文字程度。長すぎず、短すぎず。
職務経歴書のポイント
履歴書とは別に、これまでの業務経験を詳しく記載する書類です。 職務経歴書を書かない人もいますが、転職組は絶対出した方が良いです。相手側が一目で経歴の全体像を確認できるので面接での質問も捗ります。
記載すべき内容
- 使用経験のある医療機器の種類・型番
- 対応可能な検査の種類
- 一日あたりの検査件数
- チーム医療への貢献、業務改善の実績(あれば具体的な数値・実績で)
面接でよく聞かれる質問と回答例
Q1. 自己紹介をしてください
回答例 「○○と申します。大学卒業後、○○病院に入職し5年間、一般撮影・CT・MRI業務に従事してきました。特にMRIの操作に精通しており、2年前に磁気共鳴専門技術者の認定資格を取得しました。今回は、より質の高いMRI検査ができる貴院で活躍したいと考え、志望いたしました。本日はよろしくお願いいたします」
ポイント:90秒以内で、経験・スキル・志望理由を簡潔に。プライベートの話は聞かれてから。
Q2. なぜ転職を考えたのですか?
NG回答 「人間関係が悪かったからです」 「給料が安かったからです」
OK回答 「より幅広いモダリティの経験を積み、診療放射線技師としてスキルアップしたいと考えたからです。現職では担当業務が限定されており、成長の限界を感じておりました」
ポイント:ネガティブな理由もポジティブに変換!
Q3. 当院を志望した理由は?
応募先の特徴と自分のキャリアプランを結びつけて説明。事前に病院のホームページや採用情報をしっかりリサーチしておきましょう。
Q4. 逆質問(何か質問はありますか?)
良い質問例
- 「入職後の研修制度について詳しく教えてください」
- 「配属予定の部署の雰囲気を教えていただけますか」
- 「認定資格の取得を支援する制度はありますか」
避けるべき質問
- 「残業はどれくらいありますか?」(直接的すぎる)
- 「有給は取りやすいですか?」(同上)
10. 転職成功事例
ケース①:総合病院→循環器専門病院→再び元の職場へ(40歳男性)
背景 循環器専門病院に新卒入職し10年勤務。スキルアップのため総合病院へ転職するも、人間関係に悩み、3年後に元の専門病院に復職。
転職で得たもの
- 総合病院での経験で症例数が7倍に
- 幅広いモダリティ経験
- 復職後、リーダーに抜擢
ポイント 年収は550万円→450万円と100万円ダウンしましたが、「将来への投資」と捉えて転職を決断。結果的に、その経験が評価されてキャリアアップにつながりました。
ケース②:病院→医療機器メーカー(30歳女性)
背景 病院で5年勤務後、MRI機器メーカーのアプリケーションスペシャリストに転職。
転職理由
- 当直・夜勤がない働き方をしたかった
- 最先端の技術に関わりたかった
- 年収アップを目指したかった
結果
- 年収:450万円→600万円
- 土日祝休み、日勤のみ
- 全国の医療機関を訪問する刺激的な毎日
ポイント 面接では、臨床経験で培った「コミュニケーション能力」と「製品への理解度」をアピール。病院勤務時代に使っていた機器の経験が評価されました。
ケース③:急性期病院→療養型病院→クリニック(27歳女性)
背景 急性期病院でピリピリした雰囲気に疲弊し、療養型病院へ転職。しかし、やりがいを感じられず半年で退職。その後、画像クリニックへ。
学んだこと
- 「早期退職」は次の転職で不利になりやすい
- 転職先で何がしたいのか、事前に明確にすることが大切
- 自分の適性と職場環境のマッチングが重要
ポイント 早期退職を経験したことで、次の転職では「なぜその職場を選ぶのか」を深く考えるようになり、現在は希望の環境で働けているそうです。

まとめ
2025年の診療放射線技師の転職市場は、決して悲観的ではありません。高齢化社会の進展で画像診断のニーズは増加傾向にあり、AI技術の発展も「脅威」ではなく「味方」になりつつあります。
この記事のポイントをおさらい
- 転職理由で最も多いのは人間関係。でも職場を変えれば解決することも多い
- 求人倍率は地域差が大きい。希望エリアの市場状況を事前にチェック
- 年収は施設タイプで大きく異なる。医療機器メーカーなら500万〜800万円も
- AI時代は「AIを使いこなせる技師」が求められる
- キャリアパスは多様化。病院以外の選択肢も視野に
- 認定資格は転職で有利。特にマンモ認定は人気
- エージェントは2〜3社登録して比較
- 履歴書・面接はポジティブ変換がカギ
最後に、転職を考えている皆さんへ。
「今の職場で頑張るか、新しい環境に飛び込むか」
どちらが正解かは、正直わかりません。でも、この記事を読んで「ちょっと転職について考えてみようかな」と思っていただけたなら、それだけで一歩前進です。
私自身、複数回の転職を経験してきましたが、それぞれの職場で得たものは今の自分の財産になっています。失敗もあったけど、その失敗があったから今がある。
転職活動は、自分自身と向き合う良い機会でもあります。「自分は何がしたいのか」「どんな技師になりたいのか」を考えることで、今の職場での働き方が変わることもあるかもしれません。
ゆん
皆さんの転職活動、そしてキャリアが、より良いものになることを心から願っています!
関連リンク(参考)
- 日本診療放射線技師会(JART):https://www.jart.jp/
- 厚生労働省 jobtag:https://shigoto.mhlw.go.jp/
- 各転職サイト公式ページ
この記事は2025年12月時点の情報をもとに作成しています。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。








