【07/06】CT (Computed Tomography) 論文ピックアップ

- 救急外来における急性冠症候群疑い患者に対する冠動脈CT血管造影(CCTA)の特性と予後
- 肝細胞癌に対するイットリウム90放射線塞栓術(TARE)におけるCTおよびMRIの進歩
- 胃癌における術前補助療法後の病理学的反応を予測するためのスペクトラルCTに基づくハビタット解析
- 急性冠症候群(ACS)が疑われ救急外来でCCTAを受けた175例を対象に、後方視的な臨床評価と追跡調査を実施した。
- 高感度トロポニンI(hs-cTnI)が上昇した群は、正常群と比較して心房細動や心膜液貯留の合併率が高く、心臓MRIの追加検査率も高かった。
- 中央値28カ月の追跡で14例(8%)に主要心血管イベント(MACE)が発生した。
- 左冠動脈主幹部や回旋枝などの閉塞性病変およびCAD-RADS 2.0の分類は、MACE発生や再血行再建術のリスクと有意に関連していた。
- 心筋障害マーカーとCCTAの所見を組み合わせることで、救急外来での効率的なリスク層別化が期待できる。

この研究結果は、CCTAが救急現場での迅速なリスク評価ツールとして有用であることを示唆しており、今後はAI技術を用いた統合的なリスク予測アルゴリズムの構築が臨床現場の標準化に貢献するでしょう。
- 急性冠症候群ガイドライン
| 著者 | Ciliberti Giuseppe, Compagnucci Paolo, Finori Luca, Fogante Marco, Casella Michela, Conte Edoardo, Fortuni Federico, Selimi Adelina, Schicchi Nicolò, Manfredi Roberto, Frangione Alice, Pirani Paolo Esposto, Agliata Giacomo, Principi Samuele, Basile Maria Chiara, Marcosignori Matteo, Argalia Giulio, Schnitzler Tobias Stephan Augustin, Calogerà Giovanni, Bergamaschi Luca, Oliva Matteo, Cirese Gustavo, Marini Marco, Mattioli Annalisa, Armillotta Matteo, Molini Silvano, Piva Tommaso, Gigli Marco, Verdoia Monica, Pizzi Carmine, Ricci Fabrizio, Contucci Susanna, Giovagnoni Andrea, Guerra Federico, Russo Antonio Dello |
|---|---|
| 所属 | Cardiology and Arrhythmology Clinic, Marche Polytechnic University Marche University Hospital Ospedali Riuniti Umberto I -Lancisi – Salesi, Via Conca, 60126, Ancona AN, Italy. ciliberti.giuseppe@libero.it. |
| 雑誌 / 年 | Int J Cardiovasc Imaging (2026) |
| リンク | PMID: 42400818 | DOI: 10.1007/s10554-026-03770-1 | 2747766 (全文) |
- TAREの治療適応決定、線量計画、および治療効果判定においてCT・MRI画像バイオマーカーが重要な役割を果たす。
- 最新のLI-RADS TRA v2024では放射線療法特有の評価基準が導入され、治療後の経過観察戦略に寄与している。
- 造影CT/MRIに加え、ラジオミクスや機械学習を用いた解析が早期治療反応性や生存期間の予測において高い精度を示している。
- サルコペニアなどの体組成評価は、ルーチン画像から抽出可能で、予後予測因子として有用である。

画像バイオマーカーの標準化と多施設での検証を進めることで、TAREにおける個別化医療の精度が向上し、予後改善に大きく貢献することが期待されます。
- 肝癌診療ガイドライン
| 著者 | Liu Hong, Pieterman Kay, Dwarkasing Roy S |
|---|---|
| 所属 | Department of Radiology and Nuclear Medicine, Erasmus MC Cancer Institute University Medical Center, Rotterdam, the Netherlands (H.L., K.P., R.S.D.); Department of Radiology, The Second Hospital & Clinical Medical School, Lanzhou University, Lanzhou, China (H.L.). |
| 雑誌 / 年 | Acad Radiol (2026) |
| リンク | PMID: 42401503 | DOI: 10.1016/j.acra.2026.06.015 |
- スペクトラルCTのヨードマップ(IM)を用いて、胃癌の腫瘍内を灌流状態に基づき3つのハビタット(高・中・低灌流)に分類。
- 術前補助療法において治療反応性が良好な患者群は、低灌流ハビタットの割合が高く、腫瘍内不均一性スコア(ITHscore)が低いという特徴を確認。
- 灌流サブタイプと臨床分類を組み合わせた予測モデルは、外部検証においてもAUC 0.782という高い予測精度を示した。
- ヨードマップを用いたハビタット解析は、胃癌患者に対する個別化治療戦略を支援する非侵襲的なバイオマーカーとして期待される。

画像ベースの灌流解析を術前治療の反応予測に応用することで、治療効果が高いと期待される症例への集中的な介入や、逆に抵抗性症例への早期の手術判断など、胃癌診療の最適化が期待されます。
- 胃癌治療ガイドライン
| 著者 | You Yaru, Yuan Mengchen, Yang Xiaofei, Chen Yusong, Dang Jinjin, Chen Xuejun, Li Jing, Gao Jianbo |
|---|---|
| 所属 | Department of Radiology, The First Affiliated Hospital of Zhengzhou University, 450052, Zhengzhou, China. |
| 雑誌 / 年 | Eur Radiol (2026) |
| リンク | PMID: 42401766 | DOI: 10.1007/s00330-026-12727-w | 10425436 (全文) |















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