RADIOLOGIC TECHNOLOGIST WEEKLY

2026年10月第1週

今週の動き|診療放射線技師のための週末ダイジェスト

今週の重要医療ニュース・施設基準の経過措置・学会動向・現場のリアルな声を1本に凝縮してお届けします。

TOP FEATURE
📋 医療政策・診療報酬

出産費用「現物給付」2028年開始へ 具体化進む

病院の会議室で、出産費用の現物給付に関する書類がテーブルに置かれ、担当者が資料を指している報道写真。

国民の出産費用負担を無償化する「現物給付」の仕組みが、遅くとも2028年6月までに導入されます。検討会では、産科医療の現場から「少なくとも75万円以上」とする要望が寄せられ、標準的な出産費用に関する議論が進んでいます。今後の詳細決定が注目されますね。

💡 放射線技師の視点

出産にまつわる医療制度の変更は、医療機関の運営全体に影響を与えます。私たち放射線技師も、医療費の収支や患者さんの動向を間接的に把握しておくことが、病院経営への理解を深める一助となりますね。

DOMESTIC TOPICS

国内のそのほかの動き

🔰 技師会・セミナー

ワクチン筋注行為実技研修の開催要項を更新

日本診療放射線技師会が実施する「ワクチン筋注行為実技研修」の開催要項が更新されました。技師が特定の条件下でワクチン接種に携わるための重要な研修であり、参加を検討されている方は最新情報を確認しましょう。

実務メモ: 業務拡大の機会にもなるので、更新情報をこまめにチェックしておきたいですね。
🚨 医療安全

手術中の体内残存事故が頻発 医療機能評価機構が報告

医療機能評価機構の報告で、手術中に鉗子や縫合針といった医療器具が体内に残存する事故が頻発していることが分かりました。2026年4-6月の報告では、死亡や障害残存の可能性も指摘されており、医療安全確保が重要です。

実務メモ: 画像診断で偶発的に発見されることもあります。検査時は「異物」の可能性を意識したいですね。
💊 医薬品情報

白血病治療薬「ロイスタチン注」の授乳制限を強化

白血病治療薬「ロイスタチン注」がヒト乳汁へ移行することが確認され、厚生労働省から注意喚起がありました。投与後7日間は授乳を避けるよう、従来の指導内容が変更されています。

実務メモ: 放射線治療中の方の服薬状況など、日頃から患者さんの情報を把握する意識が大切です。
🔬 医療研究

透析患者の大動脈弁狭窄症、TAVIが院内死亡減と関連

京大の研究で、維持透析中の重症大動脈弁狭窄症患者において、経カテーテル的大動脈弁植え込み術(TAVI)が外科的手術よりも院内死亡を減らし、入院期間も短いことが示されました。

実務メモ: TAVIは術前のCT画像診断が非常に重要です。透析患者さん特有のリスク管理にも注意が必要ですね。
GLOBAL PERSPECTIVE

海外の最新トピック

🌍 WORLD DESK

米国の放射線部門、電話問い合わせを大幅削減する取り組み

米国の放射線部門が、他部署からの電話問い合わせを大幅に削減し、業務効率化に成功。従来の問い合わせ対応がワークフローの中断や非効率性の主要因であったと指摘されており、効率的な部門運営のヒントとなりそうです。

世界的な投資会社が24億ドルで放射線ネットワークを買収

投資会社がI-Med Radiology Networkを24億ドルで買収を完了。同ネットワークは215クリニックを運営し、年間700万件の検査を手がけ、米国でも遠隔画像診断サービスを提供。世界の放射線ビジネスの大きな動きです。

FIELD VOICES

今週のX

現場のリアルな声と、技師アカウントのポストを中心にピックアップ。全文転載はせず、要旨とリンクのみ掲載しています。

@test_mysocill · 2026-09-30

土日CTは、一人と車椅子で止まった

診療放射線技師の体験。整形外科の半年フォローを、土日のCTで回した時期がある。車椅子の人が多く、一人では対応が厳しかった。患者と当直医と事務から苦情が出て、外来の土日枠は消えた。入院の土日予約だけが残っている。

メモ: 土日の予約を受ける前に、車椅子の人と一人で回るかを自分のメモに書く。
@hyghn_worming · 2026-09-30

紙の膝と、折れた足首が違った

放射線部の受付で渡された紙には、左膝と書いてあった。本人の膝は問題なく、折れているのは左の足首だった。確認したら、オーダーの部位が違っていた。画像の前に、紙と本人の話がずれていた。

メモ: 部位の確認は、紙と痛がる場所が違うときに撮影前に書く。
@gachidenyanko · 2026-10-03

介助の途中に、救急のCT電話

診療放射線技師の投稿。夜勤で病棟の介助をしながら、救急の検査も見る配置だった。食事介助の途中に、救急からCTの電話が来た。交代が付かず、救急の検査を待たせる形になった。

メモ: 交代先は、夜勤で電話が来たときの申し送りに書く。
POSTSCRIPT

編集後記

LINA
LINA
今週は出産費用の現物給付や手術器具の残存事故など、制度や安全のニュースが目立ちましたね。Xの現場の声では、土日CTを1人で回していて車椅子対応でパンクしてしまったという体験談がすごくリアルでした。ワンオペのときに介助が重なると、どうしても検査が止まってしまいますよね。
ラッコ先輩
ラッコ先輩
リナ、土日や夜勤の1人体制は本当に事前の想定が肝心だよ。病棟介助の途中に救急CTが重なった話もそうだけど、応援や交代の手順をあらかじめ共有しておかないと現場が回らなくなる。あと、伝票の部位と患者さんの痛がる場所が違った話もあったね。忙しいときほど、撮影前の部位確認と問診は絶対に省略しちゃいけないよ。
LINA
LINA
はい、紙のオーダーを過信せず、患者さんの訴えを直接確かめる基本を徹底します。私も土日や当直に入る前に、緊急時の連絡フローや応援体制をもう一度しっかり確認しておきます!
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ラッコ技師
「技師の働き方はもっと選べる」をモットーに、資格・転職・副業などのキャリア戦略と、患者さん向けの安心検査ガイドを発信しています。