【06/02】MRI (Magnetic Resonance Imaging) 論文ピックアップ

- 乳がんにおけるHER2ゼロ・低発現・過剰発現を予測するための18F-FDG PET/MRIマルチパラメーター画像診断
- 局所進行直腸癌における病理学的完全奏効判定のための再ステージングMRIのラジオミクス解析
- 新しいMRI分類システムを用いた内側側副靱帯(MCL)損傷の急性修復判断のガイド:MRIおよび術中所見に基づく226症例のレトロスペクティブ研究
- 乳がん患者111名を対象に、18F-FDG PET/MRIを用いたHER2サブタイプ(ゼロ・低発現・過剰発現)の非侵襲的な鑑別精度を評価した。
- 合成MRI(SyMRI)由来のプロトン密度(PD)は、HER2低発現群とゼロ群の鑑別において有意な指標(AUC=0.728)となった。
- SER・PD・SUVmaxを組み合わせたモデルは、HER2過剰発現腫瘍の特定において高い診断能(AUC=0.934)を示した。
- 本手法は、針生検等の侵襲的手技を補完し、HER2の状態を画像で包括的に評価できる可能性を示唆している。

PET/MRIのマルチパラメーター解析は、HER2サブタイプ分類の非侵襲的評価に極めて有用であり、今後は術前の治療方針決定における個別化医療の精度向上に大きく貢献すると期待されます。
- 乳癌診療ガイドライン
| 著者 | Bian Yumeng, Wang Jue, Chen Jinquan, Tang Lijun, Li Tiannv, Ding Ziteng |
|---|---|
| 所属 | Department of Nuclear Medicine, The First Affiliated Hospital of Nanjing Medical University/ Jiangsu Province Hospital, Nanjing, 210029, China. |
| 雑誌 / 年 | Eur J Nucl Med Mol Imaging (2026) |
| リンク | PMID: 42223631 | DOI: 10.1007/s00259-026-07980-6 | 11987866 (全文) |
- 術前化学放射線療法後の直腸癌患者に対し、MRIを用いたラジオミクス解析による病理学的完全奏効(pCR)の予測モデルを開発・検証しました。
- T2強調画像から抽出した特徴量と機械学習(Elastic Net回帰)を組み合わせ、pCRの予測精度を評価しました。
- 解析の結果、AUC 0.74という中程度の精度で治療反応性を予測可能であり、特に非奏効者の識別において有用性が示唆されました。
- 現状では精度向上の余地があり、今後より大規模な多施設共同研究による検証が求められます。

この手法が確立されれば、手術を回避する「待機療法(Watch and Wait)」の適用判断を支援する非侵襲的なバイオマーカーとして、個別化医療の進展に大きく寄与する可能性があります。
- 直腸癌治療ガイドライン
| 著者 | Ambrosini Ilaria, Francischello Roberto, Fanni Salvatore Claudio, Faggioni Lorenzo, Aringhieri Giacomo, Fruzza Rachele, Cwiklinska Karolina, Caputo Francesca Pia, Aghakhanyan Gayane, Neri Emanuele, Lencioni Riccardo, Cioni Dania |
|---|---|
| 所属 | Academic Radiology Unit, Department of Translational Research, University of Pisa, Pisa, Italy. |
| 雑誌 / 年 | Eur J Radiol Open (2026) |
| リンク | PMID: 42222428 | DOI: 10.1016/j.ejro.2026.100762 | PMC13217831 (全文) |
- MCL損傷部位を7つの付着部に基づき分類する新しいMRI分類システムを開発し、その診断精度を検証した。
- 226症例を対象とした解析の結果、MRI所見と術中所見の間には高い診断一致率(Kappa係数0.92)が認められた。
- MRI診断の感度・特異度ともに高く、特に後斜靱帯(POL)損傷の同定において極めて高い精度を示した。
- 本研究により、タイプ1bの損傷が最も多く、POL損傷の有無が急性期MCL修復方針を決定する重要な因子であることが示唆された。

このMRI分類法は、MCL損傷の術前評価における精度を飛躍的に高め、特にPOL損傷を見逃さないことで手術適応の適正化と術後成績の向上に大きく貢献するでしょう。
- スポーツ外傷・障害診療ガイドライン
- 日本整形外科学会 膝関節外傷診療ガイドライン
| 著者 | Mei Yu, Li Shuangshuang, Wang Zegang, Xie Xing, Yin Yu, Li Dai, Yang Shaofeng |
|---|---|
| 所属 | Department of Sports Medicine, Peking University Third Hospital, Institute of Sports Medicine of Peking University, Beijing, China. |
| 雑誌 / 年 | Front Surg (2026) |
| リンク | PMID: 42222234 | DOI: 10.3389/fsurg.2026.1808791 | PMC13216035 (全文) |














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