フュージョンイメージング加算200点の現場活用度が低い?~技師が直面する導入ハードルと『使えない』現実~

2026年度診療報酬改定|低侵襲IVRの「未来の加算」は現場に届いているのか?
📌 この記事のポイント
2026年度改定で新設されたフュージョンイメージング加算(200点)は、CT/MRI×超音波の融合技術を評価した画期的な加算。しかし現場では「装置が高すぎる」「技師のスキルが追いつかない」「件数が少なくて元が取れない」の三重苦で、活用度は低いまま。大病院・がん拠点以外の技師はどう動くべきか?
🔥 200点の新設加算、なのに現場は「使えない」?
2026年度の診療報酬改定、本体改定率+3.09%。放射線部門にとっては、地域連携・低侵襲治療推進が大きな柱となりました。そのなかで注目されたのがフュージョンイメージング加算200点の新設です。
これは、CT・MRI・PET等の事前画像とリアルタイム超音波を自動または半自動で融合表示(重畳表示)させて穿刺・焼灼などのガイド下手技を行った場合に、一連につき200点(約2,000円)が算定できるというもの。対象は肝・腎・肺・骨・骨盤内悪性腫瘍のRFA(ラジオ波焼灼療法)や冷凍凝固術など、低侵襲IVRの精度向上と患者負担軽減を狙った評価です。
……しかし。
蓋を開けてみると、現場からは「嬉しいはずの200点なのに、導入ハードルが高すぎて活用できない」という声がちらほら。Xやコミュニティでは「うちの施設、装置ない」「技師のフュージョン操作研修まだ」「年間数件じゃ200点取っても焼け石に水」といったフラストレーションが漏れています。
ゆんさん、フュージョンイメージング加算ってなんでこんなに「使えない」って言われてるんですか? 200点もらえるなら嬉しいはずなのに……。
それがね、リナ。「200点もらえる」と「200点を実際に取れる」はまったく別の話なんだよ。装置・スキル・件数の壁を順番に見ていこう。
📋 加算の仕組みと対象の詳細
算定要件のまとめ
💡 フュージョンイメージング加算(200点・一連につき1回)
- 融合対象:CT / MRI / PET等の事前画像 × リアルタイム超音波
- 方法:自動または半自動の融合装置を用いた「重畳表示(フュージョン)」
- 算定タイミング:ガイド下手技一連につき1回
- 施設基準:特定の届出基準なし(関係学会の指針に従い実施)
- ただし:フュージョン対応超音波装置(キヤノン Aplio、GE LOGIQ、日立 ARIETTA等のナビゲーション機能搭載機)が必須
対象手技の例
通知で明記されている主な対象手技は以下の通りです:
- 肝悪性腫瘍のRFA(ラジオ波焼灼療法)/ マイクロ波凝固術
- 乳腺悪性腫瘍のRFA
- 肺悪性腫瘍のRFA
- 骨悪性腫瘍のRFA
- 腎悪性腫瘍の冷凍凝固術(クライオアブレーション)
- 骨盤内悪性腫瘍の焼灼・凝固術
施設規模別シミュレーション
| 施設規模 | 年間対象IVR件数 | 装置投資額目安 | 200点算定可能? | 技師負担の現実 |
|---|---|---|---|---|
| 中小地方病院 | 10〜30件 | 数千万円〜 | 🔴 ほぼ無理(装置なし) | スキル不足・件数不足 |
| 中核病院 | 50〜100件 | 投資済み or 検討中 | 🟡 ギリ可能 | 技師研修必要・件数次第 |
| 大病院・がん拠点 | 100件以上 | 投資済み | 🟢 フル活用 | 収益化しやすい |
年間30件で200点だと、30件 × 2,000円 = 6万円。装置投資が数千万円だとすると……回収に何百年かかるの?って話だよね。
ろ、6万円……!? そ、それじゃ装置のメンテナンス費用にすらならないですね……😱
🗣️ X・現場のリアルな声
改定直後から専門医・現場技師・読者から鋭いポストが相次いでいます。まずはあなたの職場の状況を教えてください!
📊 あなたの施設でフュージョンイメージング使ってますか?
※ 現在RadiTechLAB公式アンケートシステムを開発中です。今回はX(Twitter)での議論のきっかけとしてお答えください!
📝 以下は、現場の放射線技師・読者から寄せられた声を編集部が再現・集約したものです(架空のアカウント名)。
🔍 なぜ現場で活用されないのか? ── 技師目線の分析
壁①:装置投資の高額さ
最大の壁はシンプルに「装置がない」こと。フュージョン対応の超音波装置(キヤノン Aplio i-series、GE LOGIQ E10s、日立 ARIETTA 850など)は本体だけで数千万円クラス。ナビゲーション用のオプションを含めるとさらに上乗せされます。
200点(約2,000円/件)のために数千万円の装置投資を決裁できる病院がどれだけあるか。フュージョン加算単独では投資回収は不可能で、IVR全体の充実と合わせた総合戦略が必要です。
壁②:技師のスキル習得
装置があっても、リアルタイムのフュージョン調整は高度なスキルを要求します。CT/MRIの3Dボリュームデータと超音波のリアルタイム画像を正確に位置合わせし、呼吸性移動にも対応しつつ、IVR中に医師へ的確な画像を提示する。これは一朝一夕では身につきません。
⚠️ 技師スキルの壁
- 超音波ガイドの操作経験がそもそも少ない施設が多い
- リアルタイム融合の位置合わせ(レジストレーション)には解剖学的知識と空間把握力が必要
- 研修機会が限られている(日本超音波医学会の講習等はあるが、実機トレーニングが不足)
- IVR中の操作は医師との信頼関係構築が前提で、「新人技師がいきなり」は難しい
壁③:対象件数の不足
フュージョンイメージング加算の対象はあくまで焼灼療法・凝固術などの低侵襲IVRに限定されています。TACEや血管塞栓術は含まれません。中小病院ではそもそも対象となる症例が年間数件〜十数件程度で、200点を積み上げても年間数万円〜十数万円の増収にしかなりません。
改定の意図 vs 現実のギャップ
改定の意図としては「低侵襲治療の普及促進」なんだけど、現実には装置・人材・件数のトリプル壁が立ちはだかっていて、結果的に大病院・がん拠点病院だけが恩恵を受ける構図になっている。いつもの「大病院優位の罠」だね。
なるほど……。でも、じゃあ中小病院の技師は何もできないんですか? 何か道はないんですか?
🛠️ 現実的な対策・活用への道筋
ルート①:補助金活用で装置導入を狙う
医療DX推進関連の補助金(地域医療構想関連の設備整備補助など)を活用して、フュージョン対応超音波装置の導入を検討する手があります。装置導入を「IVRの高度化」として位置づけ、院内の投資計画に組み込む交渉が重要です。
ルート②:技師のスキルアップ戦略
日本超音波医学会や各装置メーカーが提供する超音波ガイド研修・ナビゲーション操作トレーニングに積極的に参加しましょう。まずは「超音波検査士」の資格取得を足がかりに、フュージョン技術への発展を見据えたキャリアパスを描くことが大切です。
ルート③:近隣施設との連携(共同利用モデル)
自院でフュージョン装置を持てなくても、近隣のがん拠点病院や中核病院との連携で、対象症例を集約し、技師派遣や共同利用の形でフュージョンIVRに関わる道もあります。2026年改定の「共同利用」推進の流れとも合致します。
ルート④:200点は諦めて代替戦略に注力
ぶっちゃけ、200点に固執しなくてもいいのも事実。従来の超音波ガイド下手技で確実に稼ぎつつ、遠隔読影の受信側算定やIMRT緩和策の活用、放射線治療の包括評価対応など、自院で確実にリターンが見込める施策にリソースを集中させるのも立派な経営判断です。
📝 優先度マトリクス
- 大病院・がん拠点 → フュージョン加算フル活用 + 技師の専門チーム化
- 中核病院 → 対象件数を見極めて投資判断。研修先行で準備
- 中小病院 → 200点より共同利用+20点や遠隔読影に注力がコスパ◎
📊 あなたの施設でフュージョンイメージング使ってますか?
🟢 導入済み / 🟡 検討中 / 🔴 導入予定なし(無理)
コメント欄やXで「#フュージョン200点」をつけて教えてください!
📝 まとめ ── 200点は「未来への種」、でも今は三重苦
✅ この記事のまとめ
- フュージョンイメージング加算200点は、CT/MRI×超音波の融合ガイド下手技を評価する2026年度新設加算。低侵襲IVRの未来を示す意義ある制度。
- しかし現場では「装置がない」「技師のスキルが追いつかない」「件数が足りない」の三重苦。特に中小病院では投資回収がほぼ不可能。
- 技師の皆さん、導入ハードルは高いけどチャンスでもある。施設の投資意欲と自分のスキルアップ次第で、差がつく時代に突入しています。
- この加算も「大病院優位の罠」の一つかもしれない。みんなで実態を共有して、制度を現場寄りに変えていきましょう!
200点は小さく見えるけど、フュージョン技術が評価される第一歩。次回改定で点数引き上げや対象拡大があるかもしれない。まずは「自分の施設で何ができるか」を確認するところから始めよう。
はい! まずは自分の施設の超音波装置を確認するところからですね。できることから一歩ずつ……!💪





















.jpg)
そもそも対象症例が年に数件しかないのに、装置の稟議なんか通るわけない。