【05/29】Vascular & Musculoskeletal Ultrasound 論文ピックアップ

- 大動脈解離を特定するための頸動脈超音波ラジオミクス・セマンティック融合モデルの開発:二施設共同後ろ向き研究
- 日本リウマチ学会によるリウマチ診療における筋骨格超音波走査プロトコルガイダンス(改訂版)の開発
- 変形性頸椎症性脊髄症における術前の頸動脈エコー:ルーチンスクリーニングから選択的利用へ
- 頸動脈超音波検査から得られるラジオミクス特徴量と臨床・超音波セマンティック変数を組み合わせた大動脈解離(AD)判別モデルを開発。
- 訓練データおよび検証データにおいて、融合モデルはラジオミクス単体やセマンティックモデル単体よりも高い判別精度(AUC 0.91〜0.94)を示した。
- 外部検証セットでも一貫して優れた識別能が確認され、既存の臨床診断プロセスの補助ツールとしての有効性が示唆された。
- 本手法は、侵襲性の低い頸動脈超音波検査のみで大動脈解離リスクを評価できる可能性を切り拓いた。

この融合モデルは、非侵襲的な超音波検査で大動脈解離の早期リスク層別化を可能にするため、今後救急現場での迅速なトリアージツールとして実装されることが期待されます。
- 大動脈瘤・大動脈解離診療ガイドライン(日本循環器学会)
| 著者 | Cui Yan, Wang Hui, Wu Jun |
|---|---|
| 所属 | Department of Cardiovascular Ultrasound, Second Affiliated Hospital of Dalian Medical University, Dalian, Liaoning, China. |
| 雑誌 / 年 | Front Med (Lausanne) (2026) |
| リンク | PMID: 42136839 | DOI: 10.3389/fmed.2026.1813428 | PMC13167551 (全文) |
- 系統的文献検索とデルファイ法を用いた合意形成により、リウマチ診療における筋骨格超音波プロトコルを策定。
- 候補となる159の解剖学的構造から、臨床的に重要性の高い50部位を選定し、標準的な走査手順を定義。
- 患者の体位、プローブの設置方向、解剖学的指標を含む標準化された画像アトラスを作成し、診療の質向上を目指す。

本ガイドラインにより走査方法が標準化されることで、施設間での検査精度が均一化され、リウマチ疾患の早期診断および治療モニタリングの客観性が大幅に向上すると期待されます。
- 関節リウマチ診療ガイドライン
| 著者 | Ogura Takehisa, Ikeda Kei, Kawashiri Shin-Ya, Ogasawara Michihiro, Okano Tadashi, Wada Makoto, Horie Tatsunori, Yoshimi Ryusuke, Nakahara Ryuichi, Hara Ryota, Abe Asami, Ayano Masahiro, Funahashi Koji, Imaizumi Chihiro, Nakagawa Natsuko, Kawakami Atsushi |
|---|---|
| 所属 | Division of Rheumatology, Department of Internal Medicine, Faculty of Medicine, Toho University, Tokyo, Japan. |
| 雑誌 / 年 | Mod Rheumatol (2026) |
| リンク | PMID: 42149984 | DOI: 10.1093/mr/roag045 |
- 変形性頸椎症性脊髄症(DCM)患者の約58.8%に頸動脈プラークが認められ、24.4%に中等度以上の狭窄が確認された。
- 年齢、BMI、めまい、C2-C7の頸椎前弯角(CL)が頸動脈プラークの独立した予測因子として特定された。
- これら4つの因子を用いたノモグラムにより、すべての患者をスクリーニングするよりも高い臨床的有用性でリスク層別化が可能となった。
- 術前の全例スクリーニングは必ずしも推奨されず、開発されたノモグラムによる選択的なスクリーニング戦略が実用的なフレームワークとして示唆された。

本研究で開発されたノモグラムは、無駄な検査を抑制しつつ高リスク患者を効率的に抽出する個別化医療の指針となる。今後は大規模な多施設共同研究による外部妥当性の検証が求められます。
- 頚椎症性脊髄症診療ガイドライン2020
| 著者 | Lin Taotao, Shangguan Zhitao, Wu Rongcan, Du Ruixiong, Lin Hailin, Lin Xianfeng, Qin Chao, Chen Gang, Liu Wenge, Wang Zhenyu |
|---|---|
| 所属 | Fujian Medical University Union Hospital, Fuzhou, China. |
| 雑誌 / 年 | Eur Spine J (2026) |
| リンク | PMID: 42080889 | DOI: 10.1007/s00586-026-09938-6 | 9249306 (全文) |













.jpg)