【07/11】Ultrasound (Sonography) 論文ピックアップ

- 上腹部超音波検査におけるディープラーニングを用いた標準断面認識および多臓器セグメンテーション
- 3D経食道心エコーと右心造影を組み合わせた卵円孔開存(PFO)における右左シャントの定量的評価とその臨床的価値:前向き研究
- 乳房超音波検査のためのBI-RADS v2025:主要な更新とアジアの視点
- 高度治療時代の血友病:構造的モニタリング、筋骨格系超音波検査の役割、および提案される集学的ケアモデル – 構造的ナラティブレビュー
- マルチブランチ特徴融合Transformerネットワークとその頸部超音波検出への応用
- 上腹部超音波画像から12種類の標準断面を自動認識するCNNモデルを開発し、97%の精度を達成した。
- 認識された標準断面画像に対して、深層学習を用いた多臓器セグメンテーションを段階的に実施するフレームワークを構築した。
- 肝臓、胆嚢、右腎臓では高いセグメンテーション精度が得られた一方、膵臓などの描出が困難な臓器では精度向上が今後の課題となった。
- 実臨床データを用いた研究であり、標準断面の認識と臓器セグメンテーションを組み合わせた自動化の実現可能性を示した。

本研究は自動診断支援の基盤となるワークフローを提示しており、今後は複雑な症例や外部データを用いた検証を行うことで、超音波検査の質的均てん化に貢献することが期待されます。
- 日本超音波医学会 腹部超音波検査ガイドライン
| 著者 | Wang Xiuming, Zhang Lei, Xie Xia, Liu Yue, Zhao Jing, He Ping, Zhang Zheyuan, Mu Jinbao, Feng Yue, Zhang Huabin |
|---|---|
| 所属 | Department of Ultrasound, Beijing Tsinghua Changgung Hospital, School of Clinical Medicine, Tsinghua Medicine, Tsinghua University, Beijing, China. |
| 雑誌 / 年 | Ultrasound Med Biol (2026) |
| リンク | PMID: 42399171 | DOI: 10.1016/j.ultrasmedbio.2026.06.003 |
- 3D経食道心エコー(3D-TEE)を用いて、ボクセルベースのグレースケール積分によりPFOのシャント量を定量化する手法を確立。
- シャント量22.93µLをカットオフ値とすることで、従来の2Dエコーを上回る感度92%・特異度89%で診断が可能。
- シャント量22.93µL以上の患者は、それ未満の患者と比較して3年以内の脳卒中・TIA発症リスクが有意に高いことを確認。
- PFO閉鎖術後の残存シャント評価や、脳卒中リスクの層別化、治療方針の決定に有用な指標となり得る。

本手法はPFOの診断精度を飛躍的に向上させ、特に塞栓性脳卒中や偏頭痛患者に対する閉鎖術の適応判断において、客観的なエビデンスに基づく意思決定を促進することが期待されます。
- 脳卒中治療ガイドライン
| 著者 | Gong Xueqin, Li Chunyan, Yang Guangliang |
|---|---|
| 所属 | Ultrasonography Department, Changxing County People’s Hospital, Huzhou, China. |
| 雑誌 / 年 | Cardiovasc Diagn Ther (2026) |
| リンク | PMID: 42428649 | DOI: 10.21037/cdt-2025-aw-602 | PMC13345800 (全文) |
- BI-RADS v2025では、乳房超音波の最新技術や診断パラダイムの変化に対応し、用語と概念構造が改訂された。
- 特に乳腺組織の記述、腫瘤非形成性病変の評価基準、およびリンパ節の構造化評価において重要なアップデートが行われた。
- 高濃度乳房の割合が高いアジア圏において、超音波検査は乳がん検診の要であり、今回の更新が診断精度向上に与える臨床的意義は大きい。

BI-RADS v2025の導入により、アジアにおける乳がん検診の診断一貫性が向上し、今後の大規模なコホート研究によるバリデーションや個別化医療の進展が期待されます。
- 乳癌診療ガイドライン(日本乳癌学会)
| 著者 | Song Hongping, Shu Rui, Uematsu Takayoshi, Moon Woo Kyung |
|---|---|
| 所属 | Department of Ultrasound, Xijing Hospital of the Fourth Military Medical University, Xi’an, China. |
| 雑誌 / 年 | Ultrasonography (2026) |
| リンク | PMID: 42403201 | DOI: 10.14366/usg.26107 |
- 血友病治療の進歩により出血頻度は減少したが、既存の関節症や無症候性の出血による筋骨格系の損傷は依然として課題である。
- MRIは構造評価のゴールドスタンダードだが、アクセス性やコストの面から、より簡便な筋骨格系超音波検査(MSKUS)の重要性が高まっている。
- 最新の治療下においても関節の微細な変化を早期発見するために、構造的モニタリングを取り入れた集学的アプローチが不可欠である。
- MSKUSを活用することで、患者一人ひとりに合わせたリハビリテーション戦略の立案と縦断的な関節管理が可能になる。

この研究は、止血管理から関節機能維持へと治療のパラダイムシフトを促すものであり、今後はMSKUSを統合した新たな診療モデルの臨床導入が重要となります。
- 血友病診療ガイドライン
| 著者 | Querol-Giner Felipe, Querol-Giner Magdalena, Pérez-Alenda Sofía, Querol-Fuentes Felipe |
|---|---|
| 所属 | PTinMotion Research Group, Department of Physiotherapy, University of Valencia, 46010 Valencia, Spain. |
| 雑誌 / 年 | Diagnostics (Basel) (2026) |
| リンク | PMID: 42279551 | DOI: 10.3390/diagnostics16111683 | PMC13256219 (全文) |
- 甲状腺結節(TN)と副甲状腺機能亢進症(HPT)は解剖学的部位が近接し、超音波画像での識別が困難であるため誤診率が高いという課題がある。
- 従来のRT-DETRをベースに、マルチブランチ特徴融合モジュールと非対称畳み込みを導入した新モデル「MB-DETR」を開発。
- 独自作成した3つのデータセット(HPTD、TND、混合型HPT-TND)で評価を実施した。
- 既存の最先端物体検出モデルと比較して、F1スコア、精度、再現率のすべてにおいて高いパフォーマンスを示し、計算コストの削減にも成功した。

この研究による高精度な自動検出技術は、画像診断における医師の負担軽減や見落とし防止に直結し、将来的なAI診断支援システムの標準化に大きく寄与します。
- 甲状腺腫瘍診療ガイドライン 2019年版(日本内分泌外科学会他)
| 著者 | Guo Qing, Yang Jie, Yu Ming-An, Yang Xiaoyu, Wei Ying, Zhao Zhenlong, Wang Huaqing |
|---|---|
| 雑誌 / 年 | IEEE Trans Comput Biol Bioinform (2026) |
| リンク | PMID: 42127072 | DOI: 10.1109/TCBBIO.2026.3692793 |














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