【08/05】Nuclear Medicine & PET 論文ピックアップ

- 原発巣がER陰性である転移性乳がんにおける18F-FES PET/CTで検出されたER陽性転換の臨床的影響
- 脳死判定における核医学的アプローチ:2023年AAN/AAP/CNS/SCCMガイドラインおよび2025年SNMMI実施基準に基づく検討
- 腫瘍免疫療法反応評価のためのPET/CTイメージング:腫瘍の代謝リプログラミングと免疫逃避への新たな視点
- 原発巣がER陰性の転移性乳がん患者40名を対象に、18F-FES PET/CTによるER発現の評価を実施した。
- 患者の37.5%に18F-FES陽性転換が認められ、原発巣のPR陽性率が高い傾向があった。
- 18F-FES陽性転換群は、陰性群と比較して内分泌療法が選択されやすく、無増悪生存期間(PFS)も有意に延長した(15.2ヶ月 vs 7.3ヶ月)。
- 18F-FES PET/CTは、従来の組織検査では捉えきれないER陽性転換を非侵襲的に評価でき、転移性乳がんの治療層別化に有用なツールとなる可能性がある。

本研究は、従来の組織学的診断を補完し、薬剤選択の意思決定を最適化するツールとしての18F-FES PET/CTの価値を裏付けており、今後はより大規模な前向き研究による検証が期待されます。
- 乳癌診療ガイドライン
| 著者 | Feng Sanxing, Xie Yizhao, Liu Cheng, Li Yumeng, Luo Jincheng, Hu Xichun, Song Shaoli, Wang Biyun, Yang Zhongyi |
|---|---|
| 所属 | Department of Nuclear Medicine, Fudan University Shanghai Cancer Center, Shanghai, 200032, China. |
| 雑誌 / 年 | Eur J Nucl Med Mol Imaging (2026) |
| リンク | PMID: 42547607 | DOI: 10.1007/s00259-026-08101-z | 6991239 (全文) |
- 「脳死(神経学的基準による死亡)」は法医学的・倫理的な重要概念であり、臨床評価が困難な場合に脳血流シンチグラフィ(RBPS)などの補助検査が行われる。
- RBPSは頭蓋内血流の有無を確認する頻度の高い手法だが、実施・解釈の機会が限られており、専門家の習熟度が課題となっている。
- 本論文は最新の多職種ガイドラインに基づき、放射線科医や核医学医が脳死判定における核医学検査の役割を正確に理解することを目的としている。
- 小児と成人の判定基準の差異を考慮し、適切な画像解釈とレポート作成のための臨床的知見を提供している。

本稿は、最新の国際的指針に基づく標準化された評価を提示しており、臨床現場での脳死判定プロトコルの信頼性向上と、核医学検査の質的担保に直結する重要な指針となります。
- 脳死判定基準(厚生省脳死判定調査検討会)
- 小児の脳死判定基準(厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等克服研究事業)
| 著者 | Oztek Murat Alp, Parisi Marguerite T |
|---|---|
| 所属 | Department of Radiology, Seattle Children’s Hospital, 4800 Sandpoint Way NE, Seattle, WA, 98105, United States. alp.oztek@seattlechildrens.org. |
| 雑誌 / 年 | Pediatr Radiol (2026) |
| リンク | PMID: 42545472 | DOI: 10.1007/s00247-026-06742-8 | 10791061 (全文) |
- 従来の解剖学的画像評価では困難な免疫療法の治療反応性を、PET/CTを用いた代謝・免疫プロセスの観点から評価する手法が注目されている。
- 腫瘍微小環境における代謝不均衡がどのように免疫逃避を促進し、免疫細胞の機能を抑制するかを分子イメージングで捉える仕組みを解説している。
- 免疫代謝経路を標的とした新たな放射性医薬品の開発と、ラジオミクスを用いた早期治療反応予測の進歩について詳述している。
- PET/CTを統合的な代謝・免疫マップとして活用し、患者ごとの層別化や個別化医療へ応用するための今後の展望が示されている。

代謝と免疫の相関をPET/CTで可視化する技術は、免疫療法の治療効果判定を迅速化し、患者ごとの最適な治療戦略の立案に貢献すると考えられます。
- 日本核医学会 PETがん検診ガイドライン
- 日本肺癌学会 肺癌診療ガイドライン
| 著者 | Zhou Yi, Wang Ning |
|---|---|
| 所属 | Department of Nuclear Medicine, The First Affiliated Hospital of Hebei North University, No. 12, Changqing Road, Qiaoxi District, Zhangjiakou, 075000, Hebei, China. |
| 雑誌 / 年 | Radiol Med (2026) |
| リンク | PMID: 42550459 | DOI: 10.1007/s11547-026-02269-y | 12376342 (全文) |















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