【06/07】Electrocardiography & Cardiology 論文ピックアップ
- 米国心不全患者におけるナポリ予後スコア(NPS)と全死亡および心血管死亡との関連:NHANES 2001-2018を用いた後ろ向きコホート研究
- 心血管疾患の新規予測指標としての小型高密度LDLコレステロール・血糖インデックスと内臓脂肪指数の統合(sdLG-cVAI): 前向きコホート研究
- 関節リウマチ患者における主要心血管イベント予測のための電子カルテを用いた解釈可能な機械学習フレームワーク:多施設コホート研究
- ナポリ予後スコア(NPS)は、血清アルブミン、総コレステロール、好中球・リンパ球比(NLR)、リンパ球・単球比(LMR)から算出される予後予測指標です。
- NHANESデータを用いた1,111名の心不全患者を対象とした追跡調査により、NPSと死亡率の関連が解析されました。
- NPSが高値(3-4点)のグループは、NPSが0のグループと比較して、全死亡リスクが2.53倍、心血管死亡リスクが2.62倍高いことが示されました。
- 本研究結果は、NPSが心不全患者の予後を簡便かつ客観的に予測する有用な指標となり得る可能性を示唆しています。

NPSは日常的な血液検査項目から算出可能なため、今後の臨床現場において心不全患者のリスク層別化ツールとして活用が期待されます。今後は、多施設共同のプロスペクティブな検証研究による臨床的妥当性の向上が鍵となるでしょう。
- 日本循環器学会・日本心不全学会 心不全診療ガイドライン
| 著者 | Wang Ke, Gong Jinzhen, Yuan Ziting, Wang Ruiyan, He Mengyu, Huang Yuli, Zhou Jing, Wang Feng |
|---|---|
| 所属 | School of Nursing, Bengbu Medical University, Bengbu, Anhui, China. |
| 雑誌 / 年 | J Health Popul Nutr (2026) |
| リンク | PMID: 42249432 | DOI: 10.1186/s41043-026-01352-4 |
- 従来のリスク指標であるTyG指数を上回る、小型高密度LDLコレステロール(sdLDL-C)と血糖値を組み合わせた「sdLG指数」を新たに開発した。
- sdLG指数に中国内臓脂肪指数(cVAI)を統合した「sdLG-cVAI」が、中高年層における心血管疾患の予測において最も高い精度を示した。
- sdLG-cVAIの値が高いグループは、低いグループと比較して心血管疾患の発症リスクが約1.8倍高いことが明らかとなった。
- 本指標は、従来の指標では捉えきれなかった脂質の質的変化を含めた、より精度の高い心血管疾患リスクの層別化に寄与する。

sdLG-cVAIは、従来の血液検査データから計算可能な簡便かつ強力なリスク評価指標として、今後の生活習慣病管理における早期介入の重要なツールとなる可能性があります。
- 動脈硬化性疾患予防ガイドライン
| 著者 | Deng Xumao, Wu Tao, Liang Qiyuan, Liu Xiunan, Qin Panpan, Li Simeng, Li Zhuoxing, Leng Hongwei, Sun Yun, Zhang Kun, Xiao Xiang |
|---|---|
| 所属 | Department of Clinical Medicine, Chengdu Medical College, Chengdu, 610500, China. |
| 雑誌 / 年 | Lipids Health Dis (2026) |
| リンク | PMID: 42249353 | DOI: 10.1186/s12944-026-02987-2 |
- 関節リウマチ(RA)患者の心血管イベントリスクを予測するため、電子カルテデータを用いた機械学習生存モデルを開発・検証しました。
- 比較したモデルの中でRandom Survival Forest (RSF)が最も高い予測精度(C-index 0.8771)を示しました。
- SHAP分析を用いることで、クレアチニン値やCRP、薬剤使用状況など、個々の患者におけるリスク因子を可視化しました。
- 機械学習の「ブラックボックス」性を解消し、臨床現場での個別のリスク管理に活用可能な透明性の高い予測手法を提示しました。

本研究のRSFとSHAPを組み合わせた手法は、臨床医がリウマチ患者の心血管リスクを根拠に基づいて評価し、個別化医療を実践する強力なツールとなるでしょう。
- 関節リウマチ診療ガイドライン (日本リウマチ学会)
| 著者 | Chiang Wei-Chen, Lin Guan-Ling, Chang Yu-Sheng, Liu Yu-Chen, Huang Chih-Wei, Nguyen Phung Anh, Hsu Jason C, Liou Der-Ming, Yang Hsuan-Chia |
|---|---|
| 所属 | Graduate Institute of Biomedical Informatics, College of Medical Science and Technology, Taipei Medical University, 9F, Education and Research Building, Shuang Ho Campus No. 301, Yuantong Rd, Zhonghe Dist, New Taipei, 235, Taiwan, 886 2-6620-2589 ext 10927. |
| 雑誌 / 年 | JMIR Form Res (2026) |
| リンク | PMID: 42247453 | DOI: 10.2196/91790 | PMC13240640 (全文) |














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