【06/19】Interventional Radiology (IVR) 論文ピックアップ

- 前立腺動脈塞栓術(PAE)の転帰におけるベースライン時の残尿量増大の影響
- 脳動静脈奇形(AVM)の経静脈的塞栓術における経ナイダル圧の血行動態的調節:ブタを用いた実験モデル
- インターベンショナルラジオロジー(IR)における鎮静・鎮痛管理
- 2015年から2023年に実施された573件のPAEのうち、条件を満たす176症例を対象に後方視的解析を実施。
- 術前の残尿量(PVR)を300mL以上と300mL未満の2群に分けて予後を比較。
- 術後の症状改善(IPSS・QoL)は両群で同等だったが、PVR 300mL以上の群では、その後の外科的介入やカテーテル留置が必要となるリスクが有意に高かった(RR 3.43)。
- 高いベースラインPVRは、PAE後の症状改善の初期効果には影響しないものの、長期的な治療耐久性を低下させる因子であることが示唆された。

本研究の結果は、重度の排尿障害を伴う症例に対するPAEの適応判断において、長期予後を見越したインフォームド・コンセントや代替療法の検討に重要な知見をもたらします。
- 前立腺肥大症診療ガイドライン
| 著者 | Kawakibi Tamim, McNamara Griffin, Ramakrishnan Abinaya, Quirk Matthew T, Cusumano Lucas R, Haber Zachary M, Plotnik Adam N, McWilliams Justin P |
|---|---|
| 所属 | David Geffen School of Medicine at UCLA. Electronic address: TKawakibi@mednet.ucla.edu. |
| 雑誌 / 年 | J Vasc Interv Radiol (2026) |
| リンク | PMID: 42309227 | DOI: 10.1016/j.jvir.2026.108914 |
- ブタの頸動脈・頸静脈瘻モデルを用いて、脳動静脈奇形(AVM)塞栓術時の血圧調節手段を比較検証した。
- 動脈バルーン閉塞や動脈・静脈の併用アプローチが、ナイダス(血管塊)内の圧勾配を効果的に低下させることを確認した。
- アデノシンによる一時的心停止は非常に強力な血流遮断効果を示すが、機械的なバルーン閉塞術でも同等の血行動態制御が可能である。
- 全身的な血圧低下を伴わずに局所的な制御が可能な機械的アプローチは、より安全な手技確立に寄与する可能性がある。

本研究は、侵襲的な薬剤投与を行わずに機械的制御で同等の治療効果が得られることを示唆しており、将来的な低侵襲かつ安全なAVM塞栓術の標準化に向けた重要な足がかりとなります。
- 脳血管内治療ガイドライン
| 著者 | Mendes George A C, da Costa Maria Stella Omezzali, de Oliveira Manduca Palmiero Helbert, Mounayer Charbel, Figueiredo Eberval Gadelha |
|---|---|
| 所属 | Neurosurgery, University of São Paulo Medical School, São Paulo, Brazil george_mendes@icloud.com. |
| 雑誌 / 年 | J Neurointerv Surg (2026) |
| リンク | PMID: 42309822 | DOI: 10.1136/jnis-2026-025358 |
- 手技の高度化と麻酔科リソースの不足を背景に、IRチームによる自立した鎮静・鎮痛管理の必要性が高まっている。
- CIRSE等の国際的なガイドラインに基づき、適切なリスク評価とトレーニングがあれば、軽度から中等度の鎮静はIRチームでも安全に施行可能である。
- 安全確保には、標準化された手順(SOP)、継続的なモニタリング、および緊急時のプロトコル整備が必須要件である。
- ドイツ語圏(DACH地域)において、IRにおける鎮静・鎮痛に関する統一された教育カリキュラムと標準化されたガイドラインの策定が急務である。

本稿は、IRの独立した診療科としての地位を確立する上で不可欠な鎮静管理の標準化を提言しており、今後の国内ガイドライン策定や専門医教育の基盤となる重要な論文です。
- 日本医学放射線学会・日本インターベンショナルラジオロジー学会「画像ガイド下治療における鎮静・鎮痛ガイドライン」
| 著者 | Minko Peter, Auer Timo Alexander, Gebauer Bernhard, Bruners Philipp, Groezonger Gerd, Hoffmann Ralf-Thorsten, Kickuth Ralph, Kloeckner Roman, Landwehr Peter, Nadjiri Jonathan, Paprottka Philipp, Radosa Christoph, Schmehl Jörg, Seidensticker Max, Sieren Malte, Steinberg-Vorhoff Hannah, Theysohn Jens M, Uller Wibke, Wegner Franz, Wildgruber Moritz |
|---|---|
| 所属 | University Dusseldorf, Medical Faculty, Department of Diagnostic and Interventional Radiology, Germany, Düsseldorf. |
| 雑誌 / 年 | Rofo (2026) |
| リンク | PMID: 42309123 | DOI: 10.1055/a-2863-2198 |















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