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RADIOLOGIC TECHNOLOGIST EXAM PRESS

主任者法令ドリル

― 第1種放射線取扱主任者 試験対策 一問入魂 ―
2026年7月27日 第35号 / 特定RIの防護 所要 約4分 放射線技師ラボ
特定RIの境界

D値とIAEA区分を正しく理解する

特定放射性同位元素の定義と防護区分の判定基準を問う
ドリルに挑むLINA
本連載のナビゲーター/放射線技師1年目・LINA。読者代表として1問に挑戦。第1種主任者の先輩・YUNが、条文にさかのぼって「ひっかけ」を解きほぐします。

放射性同位元素(RI)の中でも、特に厳重な防護(セキュリティ)が求められる「特定RI」。D値という「危険量」の概念は、この特定RIを定義し、さらに防護上のカテゴリを決定する上で極めて重要です。

試験では、このD値とIAEAカテゴリの関係、そして複数核種が存在する場合の判定方法が頻出します。今日でその核心を掴み、正確な知識を身につけましょう。

使い方:選択肢をタップすると、その場で正誤判定が出ます。答えを選んでから、下の徹底解説を読み進めてください。

本日の一問

法令(RI規制法)

特定放射性同位元素(特定RI)に関する記述として、最も適切なものはどれか。

ANSWER
特定RIの定義とIAEA区分の境界を確認しましょう。

D値とA/D比の理解

特定放射性同位元素は、指定24核種のうち、放射能がそのD値(危険量)以上であるものを指します。D値未満の放射性同位元素は通常の安全規制のみで、防護(security)の対象外となります。防護の区分は、放射能とD値の比(A/D比)に基づいて決定されます。

複数核種が同室にある場合、各核種ごとに放射能をそのD値で割った比を算出し、それらの比の合計値を用いて防護区分を判定します。これは特定RIの総危険度を評価するための合理的な方法です。

特定RIの定義と区分
放射能 ≧ D値 → 特定放射性同位元素(防護対象)
A/D比 ≧ 1000 → 区分1 / 10 ≦ A/D < 1000 → 区分2 / 1 ≦ A/D < 10 → 区分3

なぜ他の選択肢は誤りなのか

他の選択肢は、特定RIの定義や防護区分の基準に関する誤りを含んでいます。

定義の誤り 対象外

放射線発生装置から生じる放射化物(放射性汚染物)は、特定放射性同位元素の防護措置の対象外とされています。特定RIは主に密封された放射性同位元素が対象です。

定義の誤り 以上/未満

特定放射性同位元素は、その放射能がD値「以上」のものを指します。D値未満の場合は、通常の放射線障害防止(safety)規制の対象であり、防護(security)措置は義務付けられません。

数値の取り違え 10以上

防護の区分2は、A/D比が「10以上1000未満」の施設に適用されます。100以上ではありません。境界値の正確な理解が求められます。

⚠ 受験生が陥る罠

受験者はD値の定義とA/D比の境界値、特に「以上/未満」の向きや具体的な数値で混乱しがちです。また、複数核種の場合の合計判定を見落とすこともあります。

YUN
YUN ─ 先輩・第1種主任者

特定RIの概念は、近年テロ対策の観点からも重要視されており、頻繁に法改正やガイドラインの見直しが行われています。試験対策だけでなく、主任者としての実務でも正確な知識が求められますよ。

LINA
LINA ─ 読者代表・技師1年目

区分1とか2とか、数字が大きくなると危ないのかな?複数の核種がある場合、単純に足し算でいいのか迷いました。A/D比の考え方がポイントなんですね!

ひと目でわかる ─ 特定RI 防護区分の判定基準

判定項目区分・補足判定
放射化物放射性汚染物× 対象外
放射能がD値未満のRI通常の安全規制のみ× 対象外
放射能がD値以上のRI特定放射性同位元素◯ 対象
A/D比 ≧ 1000最も厳重な防護が必要◯ 対象
10 ≦ A/D < 1000区分2の防護が必要◯ 対象
1 ≦ A/D < 10区分3の防護が必要◯ 対象
📌 この1問で押さえる急所

特定RIは「D値以上」の放射能を持つ24核種で、防護区分は「放射能とD値の比(A/D比)」で決まる。複数核種は比の合計で判定する。

解説委員のコラム ─ 出題者の視点

特定RIの防護は、単に放射線障害を防ぐだけでなく、悪用を防ぐという点で核セキュリティの側面が強いです。D値という客観的な指標でリスクを分類し、それに応じた防護措置を講じるのは、非常に合理的なアプローチと言えるでしょう。

特定放射性同位元素の数量を定める告示 第3条
切り取り保存 ─ 暗記カード
  • 特定放射性同位元素は、指定24核種のうち、放射能がその核種のD値以上であるものを指します。
  • D値(Dangerous quantity)は、人体に重篤な確定的影響を生じうる放射能量の目安です。
  • 防護の区分は、放射能とD値の比(A/D比)によって1から3に分類され、A/D比が大きいほど厳重な防護が求められます。
  • 複数核種が同室にある場合は、各核種のA/D比を算出し、その合計で防護区分を判定します。
NEXT ─ 次回 予告
免状の種類と選任範囲
放射線取扱主任者の免状には第1種、第2種、第3種があり、それぞれ選任できる施設の範囲が異なります。次回は、どの免状でどのような施設が監督できるのか、具体的な区分と特例について掘り下げます。
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📚 試験全体の戦略も立てよう
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参考文献・典拠

[1] 特定放射性同位元素の数量を定める告示 第3条

[2] 放射性同位元素等の規制に関する法律施行規則 第24条の2の2

ABOUT ME
ゆん
技師歴15年。副業歴5年。投資歴5年。 資格、転職・副業などのキャリア情報と、患者さん向け情報を発信しています。