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RADIOLOGIC TECHNOLOGIST EXAM PRESS

主任者法令ドリル

― 第1種放射線取扱主任者 試験対策 一問入魂 ―
2026年6月30日 第8号 / 災害・危険時の報告 所要 約4分 放射線技師ラボ
法令報告義務

盗取・事故、警察への届出要否

放射性同位元素の盗取・所在不明時、警察への届出先とタイミングを正確に
ドリルに挑むLINA
本連載のナビゲーター/放射線技師1年目・LINA。読者代表として1問に挑戦。先輩のYUNが条文の一次ソースで「ひっかけ」を解説します。

皆さん、放射線取扱主任者として、もし施設で放射性同位元素の盗取や事故が発生したら、どのように対応しますか? 適切な初動と法令に基づく報告は、皆さんの責任の中でも特に重要な業務です。

特に、原子力規制庁への『遅滞なく』報告すべき内容と、警察への届出が必要な事象を正確に理解しておくことが求められます。今日は、そのポイントを一緒に確認していきましょう。

使い方:選択肢をタップすると、その場で正誤判定が出ます。答えを選んでから、下の徹底解説を読み進めてください。

本日の一問

法令(RI規制法)

放射性同位元素等の規制に関する法律(RI規制法)に基づき、放射性同位元素等の盗取、所在不明又は事故が発生した場合における警察官等への届出に関する記述として、正しいものはどれか。

ANSWER
条文の根拠を確認しましょう。

盗取・所在不明時の届出義務

放射性同位元素等の規制に関する法律第32条は、所持する放射性同位元素の盗取、所在不明又は事故があった場合、遅滞なく警察官又は海上保安官に届け出ることを義務付けています。特に盗取や所在不明は、速やかな警察への通報が求められる事象です。

災害・危険時の法令報告(警察への届出)
RIの盗取・所在不明 → NRAへ遅滞なく+警察官等へ遅滞なく届出
NRAへの法令報告事象(濃度超過、漏えい、被ばく等) → 警察官等への届出は不要

なぜ他の選択肢は誤りなのか

他の選択肢のどこが誤りなのか見ていきましょう。

届出対象外 NRA報告のみ

排気中の放射能濃度超過は、RI規制法施行規則第28条第3項に定める法令報告事象ですが、警察官等への届出は不要です。原子力規制庁への報告が求められます。

届出対象外 警察は特定事象

管理区域外での放射性同位元素の漏えいは法令報告事象ですが、RI規制法第32条で警察官等への届出が義務付けられているのは、主に盗取、所在不明、または特定の事故の場合です。漏えいのみを理由とした警察への届出は一般的に不要です。

届出対象外 NRA報告のみ

業務従事者の計画外被ばくは法令報告事象(原子力規制庁へ遅滞なく報告)ですが、警察官等への届出の対象ではありません。届出時期の記述も誤りです。

⚠ 受験生が陥る罠

『事故』という言葉の解釈が広範に及ぶため、全ての事故が警察への届出対象だと誤解しやすい点です。法令上、警察等への届出が明記されている事象は限られていることを正確に把握しましょう。

YUN
YUN ─ 先輩・第1種主任者

法令報告は、施設の安全を確保し、社会に対する説明責任を果たす上で極めて重要です。特に災害や事故が発生した際には、冷静かつ迅速に、そして正確な情報を適切な機関に伝えることが主任者の腕の見せ所です。

LINA
LINA ─ 読者代表・技師1年目

未確認の情報でも『遅滞なく』というのは、つい確認してから報告したくなりますが、初報のスピードが肝心なのですね。警察への届出が必要なケースも限られているので、しっかり区別して覚えます!

ひと目でわかる ─ 法令報告事象と警察官等への届出要否

事象警察官等への届出補足
RIの盗取・所在不明法第32条に基づき遅滞なく◯ 対象
排気中/排水中の放射能濃度が濃度限度を超過原子力規制庁への報告は必要× 対象外
管理区域外でRI漏えい原子力規制庁への報告は必要× 対象外
業務従事者が計画外被ばく 5mSv超原子力規制庁への報告は必要× 対象外
施設の遮蔽に係る線量限度超過原子力規制庁への報告は必要× 対象外
📌 この1問で押さえる急所

法令報告は、事象に応じて報告先とタイミングが異なります。特に、盗取・所在不明時は警察官等への届出が必須であり、『遅滞なく』の意味を正しく理解しておくことが求められます。

解説委員のコラム ─ 出題者の視点

この災害時・危険時の報告は、実際に事故が起きた際の初動対応そのものです。単なる知識としてだけでなく、緊急時にどのような行動が求められるかを具体的にイメージしながら学習すると、より深く理解できるでしょう。

放射性同位元素等の規制に関する法律 第32条
切り取り保存 ─ 暗記カード
  • 放射性同位元素の盗取、所在不明又は事故が発生した場合、RI規制法第32条に基づき、遅滞なく警察官または海上保安官に届け出る義務があります。
  • 排気中濃度超過や管理区域外での漏えい、計画外被ばくといった法令報告事象は、原子力規制庁へ『遅滞なく』第1報を入れ、その後10日以内に詳細を報告しますが、警察官等への届出は不要です。
  • 『遅滞なく』とは、未確認の情報であっても直ちに報告することを意味し、報告のタイミングと対象事象の正確な理解が重要です。
NEXT ─ 次回 予告
帳簿・記録の適切な保存
放射線管理に関する帳簿や記録は、法令で定められた期間保存する義務があります。記録の種類によって保存期間が異なるため、その要点と注意点を解説します。
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参考文献・典拠

[1] 放射性同位元素等の規制に関する法律 第32条

ABOUT ME
ゆん
技師歴15年。副業歴5年。投資歴5年。 資格、転職・副業などのキャリア情報と、患者さん向け情報を発信しています。