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RADIOLOGIC TECHNOLOGIST EXAM PRESS

主任者法令ドリル

― 第1種放射線取扱主任者 試験対策 一問入魂 ―
2026年7月18日 第26号 / 予防規程の遵守 所要 約4分 放射線技師ラボ
規程作成の要点

放射線障害予防規程、必須事項と例外

主任者として押さえるべき、規程に「定めるべき事項」と「定める必要がない事項」の境界。
ドリルに挑むLINA
本連載のナビゲーター/放射線技師1年目・LINA。読者代表として1問に挑戦。先輩のYUNが条文の一次ソースで「ひっかけ」を解説します。

放射線取扱主任者の皆さん、こんにちは。今回は、放射線施設の安全管理の根幹をなす「放射線障害予防規程」に焦点を当てます。この規程は、単なる書類ではなく、日々の業務における安全確保の指針となる非常に重要なものです。

特に、規程に「何を盛り込むべきか」「何は盛り込まなくてもよいのか」の判断は、実務で多くの主任者が迷うポイントです。立入検査でも最重点で確認されるこの規程について、法令の要点を一緒に確認していきましょう。

使い方:選択肢をタップすると、その場で正誤判定が出ます。答えを選んでから、下の徹底解説を読み進めてください。

本日の一問

法令(RI規制法)

放射性同位元素等の規制に関する法律(RI規制法)に基づく放射線障害予防規程に定めるべき事項に関する記述として、誤っているものはどれか。

ANSWER
放射線障害予防規程の具体的な内容を確認しましょう。

「規定しない」事項を明確にする

放射線障害予防規程は、施設の日常の放射線管理を規定する内規です。そのため、日常の測定、点検、教育、被ばく管理、記帳、災害時・危険時対応の手順と責任者を規定する必要があります。

しかし、施設・設備・機器の廃止に際しての措置は、その都度適切な措置を講じれば良いとされており、日常の管理を規定する予防規程に盛り込む事項ではありません。

予防規程の守備範囲
予防規程が規定する → 日常の放射線管理(測定・点検・教育・被ばく管理・災害時対応)
予防規程が規定しない → 施設・設備・機器の廃止に際しての措置

なぜ他の選択肢は誤りなのか

他の選択肢は、予防規程に定めるべき正しい事項です。

正しい記述です 職務・組織

予防規程の核心は、各業務の責任者と、その責任者を決定する等の行為の手順を明確に規定することです。これはRI規制法に基づく重要事項です。

正しい記述です 測定の信頼性確保

2022年のガイド改正により、規則20条に係る「測定の信頼性確保」を規定することが必須となりました。これには測定器の点検・校正も含まれます。

正しい記述です 災害時の措置

災害時の措置として、災害発見者の対応手順や休日・夜間を含む事業所内連絡体制を規定することは、予防規程の定めるべき事項の一つです。

⚠ 受験生が陥る罠

予防規程は、あらゆる事態への対応を網羅するものと考えがちです。しかし、日常の管理業務と、特定の臨時的な措置(例:廃止措置)とを区別して理解することが重要です。

YUN
YUN ─ 先輩・第1種主任者

リナさん、今回の問題は予防規程の「守備範囲」を問うものでしたね。特に「測定の信頼性確保」は2022年のガイド改正で追加された重要論点なので、しっかり押さえておきましょう。

LINA
LINA ─ 読者代表・技師1年目

い、先輩!予防規程は施設の内規なので何でも書くものだと思っていましたが、廃止時の措置は日常管理ではないので対象外なのですね。区分をしっかり意識します!

ひと目でわかる ─ 放射線障害予防規程の主な規定事項

項目区分・補足判定
職務及び組織主任者の職務、各業務の責任者・手順◯ 対象
測定の信頼性確保測定器の点検・校正を含む◯ 対象
教育訓練業務従事者への教育内容・頻度◯ 対象
災害時の措置連絡体制、点検、応急措置の手順◯ 対象
施設・設備・機器の廃止に際しての措置個別対応のため日常管理ではない× 対象外
📌 この1問で押さえる急所

放射線障害予防規程は、日常の放射線管理に関する「責任者」と「行為の手順」を具体的に定める内規です。一時的な、その都度講じる措置は規定の対象外です。

解説委員のコラム ─ 出題者の視点

予防規程は、立入検査や定期確認で最も重点的に見られる文書です。形骸化させず、実態に即した内容になっているか、そして主任者がその内容を熟知しているかが問われます。

放射線障害予防規程に定めるべき事項に関するガイド(NRA 令和4年3月16日一部改正)
切り取り保存 ─ 暗記カード
  • 放射線障害予防規程は、施設の日常の放射線管理に関する責任者と手順を具体的に定める内規である。
  • 2022年のガイド改正により「測定の信頼性確保」を規定することが必須となった。
  • 施設・設備・機器の廃止に際しての措置は、日常の管理ではないため、予防規程に規定する必要はない。
NEXT ─ 次回 予告
法定記録の保存年限を覚えよう
放射線管理で作成する帳簿や記録には、それぞれ法令で定められた保存期間があります。どの記録を何年間保存すべきか、正確に理解することは主任者の重要な責務です。次回はこの保存年限について深掘りします。
← 前回の問題第25号|漏えい線量測定の評価と記録の肝
📚 試験全体の戦略も立てよう
配点・合格基準・学習時間の全体設計は 主任者試験 完全攻略ガイド へ。

参考文献・典拠

[1] 放射線障害予防規程に定めるべき事項に関するガイド

[2] 放射性同位元素等の規制に関する法律施行規則 第20条

[3] 放射性同位元素等の規制に関する法律施行規則 第21条

[4] 放射性同位元素等の規制に関する法律施行規則 第24条

ABOUT ME
ゆん
技師歴15年。副業歴5年。投資歴5年。 資格、転職・副業などのキャリア情報と、患者さん向け情報を発信しています。