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RADIOLOGIC TECHNOLOGIST EXAM PRESS

主任者法令ドリル

― 第1種放射線取扱主任者 試験対策 一問入魂 ―
2026年7月12日 第20号 / 測定の信頼性確保 所要 約4分 放射線技師ラボ
測定器管理の要諦

令和5年10月施行「測定の信頼性確保」

法令義務化された測定器の点検・校正を深掘りします。
ドリルに挑むLINA
本連載のナビゲーター/放射線技師1年目・LINA。読者代表として1問に挑戦。先輩のYUNが条文の一次ソースで「ひっかけ」を解説します。

皆さん、第1種放射線取扱主任者試験の重要テーマ「測定の信頼性確保」は、令和5年10月1日に施行された新しい規制で、実務でも特に押さえておくべきポイントです。この制度は、放射線障害防止のための測定データの信頼性を高めることを目的としています。

放射線取扱主任者として、測定器の適切な管理や外部委託業者の選定基準を正しく理解することは、安全管理の根幹をなします。今日のドリルで、この重要論点を徹底的にマスターしましょう。

使い方:選択肢をタップすると、その場で正誤判定が出ます。答えを選んでから、下の徹底解説を読み進めてください。

本日の一問

法令(RI規制法)

放射性同位元素等の規制に関する法律に基づく「測定の信頼性確保」に関する記述として、誤っているものは次のうちどれか。

ANSWER
条文の根拠を確認しましょう。

外部被ばく線量測定の信頼性確保

人の外部被ばく線量測定(受動形積算線量計)を提供する業者に求められるのは、ISO/IEC 17025に基づく測定、またはJABの個人線量測定分野認定の取得です。JCSSは、自施設で測定器の校正を行う場合や、場所の測定を委託する際の測定器の校正機関の認定として確認すべきものです。

したがって、選択肢イの「外部被ばくの測定サービス提供業者は、JCSSの認定を受けていることを確認する必要がある」は誤りです。

測定の信頼性確保の要点
場所の測定器(自施設) → JCSS / JIS規定校正
人の外部被ばく測定(委託) → ISO/IEC 17025 / JAB

なぜ他の選択肢は誤りなのか

各選択肢について確認しましょう。

規定どおり 適切な運用

測定器の点検または校正は、1年ごとに適切に組み合わせた計画に基づき実施することがRI規制法により義務付けられています。

規定どおり 委託先の確認

場所の放射線量測定を外部業者に委託する場合、事業者は委託業者の測定器が点検・校正済みである旨を測定記録に追記する必要があります。

規定どおり 合理化の許容

日常点検まで全てを記帳するのは現実的ではないため、月例・年次点検を「点検」として予防規程に規定し、合理的な管理を行うことが認められています。

⚠ 受験生が陥る罠

信頼性確保の具体的な要求事項は、測定の対象(場所か人か)と実施主体(自施設か委託業者か)によって異なります。特に外部被ばく線量測定の委託先に関する要件は混同しやすいため注意が必要です。

YUN
YUN ─ 先輩・第1種主任者

この「測定の信頼性確保」は令和5年10月1日施行の比較的新しい改正で、実務でも主任者の重要な責務です。どこまでが求められるのか、しっかりと理解しておきましょう。

LINA
LINA ─ 読者代表・技師1年目

い!特に委託業者に何を求めるべきか、混乱していました。JCSSとISO/IEC 17025の違いもよく問われるポイントですよね。

ひと目でわかる ─ 測定の信頼性確保の対象区分と確認事項

対象測定方法・主体確認すべき認定
場所の放射線量・汚染測定自施設の測定器を使用し校正する場合◯ 対象
場所の放射線量・汚染測定測定業者に委託する場合(委託先の測定器)◯ 対象
人の受けた放射線量・汚染測定外部被ばく(受動形積算線量計の提供業者)◯ 対象
人の受けた放射線量・汚染測定内部被ばく・汚染(自施設の測定器)◯ 対象
📌 この1問で押さえる急所

測定の信頼性確保は、場所の測定器はJCSS/JIS校正、人の外部被ばく測定委託はISO/IEC 17025/JABの認定を確認し、1年ごとの点検・校正を記録する義務があります。

解説委員のコラム ─ 出題者の視点

この「測定の信頼性確保」は、主任者が現場で日常的に使う測定器の管理から、外部の測定業者への依頼まで、多岐にわたる実務の根幹をなします。単なる知識として覚えるだけでなく、自身の施設でどのように運用するかを具体的にイメージすることが重要です。

放射性同位元素等の規制に関する法律 第20条 / 施行規則 第20条
切り取り保存 ─ 暗記カード
  • RI法第20条に基づき、場所と人の測定において信頼性の確保が義務付けられた。
  • 測定器の点検・校正は1年ごとに適切に組み合わせた計画に基づき実施する。
  • 場所の測定器の校正はJCSSまたはJIS規定の校正法による。
  • 人の外部被ばく線量測定を委託する場合、業者はISO/IEC 17025またはJABの認定を受けていることを確認する。
  • 測定記録には、測定器の種類・型式・製造番号・校正/点検年月日を追記し5年保存する。
NEXT ─ 次回 予告
主任者選任の義務と特例
主任者の選任・解任届の期限や、医師・薬剤師の選任特例は試験頻出です。代理者選任や定期講習の規定と合わせて、主任者制度の全体像を解説します。
← 前回の問題第19号|リニアック放射化物の規制区分
📚 試験全体の戦略も立てよう
配点・合格基準・学習時間の全体設計は 主任者試験 完全攻略ガイド へ。

参考文献・典拠

[1] 放射性同位元素等の規制に関する法律 第20条

[2] 放射性同位元素等の規制に関する法律施行規則 第20条

[3] 放射線の量等の測定の信頼性確保のための規則の一部改正(NRA 令和2年9月11日公布/令和5年10月1日施行)

[4] ISO/IEC 17025

[5] JCSS(計量法 校正事業者登録制度)

ABOUT ME
ゆん
技師歴15年。副業歴5年。投資歴5年。 資格、転職・副業などのキャリア情報と、患者さん向け情報を発信しています。